令和4年度 沖縄県立中部病院 病院指標
令和4年度 沖縄県立中部病院 病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 1161 | 203 | 523 | 703 | 713 | 840 | 1486 | 1767 | 1839 | 884 |
当院は地域医療支援病院であり、救命救急センターを有することから幅広い年齢層に医療を提供しています。
特徴として、60歳以上の患者数が全体の約半数を占めていることです。また全体の四割以上が救命救急を有する入院となっており、救命救急センターとして機能していることを示しています。
次いで10歳未満の患者数が約一割と高い比率を占めていることが挙げられます。10歳未満の患者には新生児や乳幼児が多く、20~40歳の女性患者は産科の受診が多くみられることから、総合周産期母子医療センターとしても十分に機能していることを示しています。
特徴として、60歳以上の患者数が全体の約半数を占めていることです。また全体の四割以上が救命救急を有する入院となっており、救命救急センターとして機能していることを示しています。
次いで10歳未満の患者数が約一割と高い比率を占めていることが挙げられます。10歳未満の患者には新生児や乳幼児が多く、20~40歳の女性患者は産科の受診が多くみられることから、総合周産期母子医療センターとしても十分に機能していることを示しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
消化器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 内視鏡的胆道ステント留置術等 処置2なし 副傷病なし | 109 | 10.44 | 8.94 | 3.67% | 76.00 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 49 | 13.76 | 13.61 | 8.16% | 83.14 | |
060340xx99x0xx | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 手術なし 処置2なし | 43 | 10.51 | 9.61 | 13.95% | 72.65 | |
060130xx0200xx | 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術等 処置1なし 処置2なし | 40 | 6.85 | 8.87 | 7.50% | 70.55 | |
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術等 | 35 | 3.31 | 2.64 | 0.00% | 70.86 |
令和4年4月1日から令和5年3月31日の1年間に、当院消化器内科入院で最も多い疾患は、前年同様、胆管結石・胆管炎などで152症例(前年168症例)ありました。胆石などが原因で起こる胆管炎は敗血症をきたしやすく、緊急検査を要する事が多いです。次に多いのが内視鏡的大腸ポリープ・切除術で、35例(前年43例)。沖縄は、全国に比べ大腸癌の罹患率が高く、検診で潜血、人間ドックなどでの下部内視鏡検査の受診率の向上が望まれます。当院はコロナ患者の増加による病床利用制限などにて近年は検査数が低迷しております。
循環器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050130xx9900x0 | 心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし等 転院以外 | 188 | 18.85 | 17.54 | 9.04% | 82.01 | |
050050xx9910x0 | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 心臓カテーテル法による諸検査等 処置2なし 転院以外 | 83 | 3.89 | 3.04 | 1.20% | 67.16 | |
050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈ステント留置術等 処置1なし 処置2なし | 77 | 5.10 | 4.26 | 1.30% | 69.06 | |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 手術あり 処置1なし 処置2なし 副傷病なし | 65 | 10.88 | 9.89 | 9.23% | 79.40 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 58 | 15.19 | 13.61 | 17.24% | 83.71 |
高齢者の心不全入院が最多であり、前年度と比較してやや在院日数が延長している事に関しては、一人暮らしや家庭環境の調整など加療後の自宅退院や施設転院等に時間を要することが大きいと考えます。コロナの影響による診療制限が続いている状況であり、狭心症や不整脈等の新患治療数が依然として回復しておらず、一般診療としての高齢者尿路感染症入院などが多い状況です。狭心症治療等待機的治療へは今後も入院パス導入率向上をはかる方針です。
総合内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 79 | 13.47 | 13.61 | 10.13% | 75.70 | |
010060×2990201 | 脳梗塞 3日以内かつJCS10未満 手術なし 処置1なし 脳血管疾患等リハ等 副傷病なし RankinScale0~2等 | 50 | 15.84 | 16.01 | 38.00% | 73.24 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし | 49 | 11.98 | 21.11 | 22.45% | 83.65 | |
080010xxxx0xxx | 膿皮症 処置1なし | 48 | 12.33 | 13.50 | 4.17% | 69.54 | |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外) JCS10未満 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし | 33 | 15.76 | 19.58 | 48.48% | 68.48 |
総合内科は脳神経内科・リウマチ膠原病科で入院を要する方、その他様々な内科領域の入院診療を行っています。
尿路感染症、蜂窩織炎、誤嚥性肺炎は抗菌薬で一定期間治療すれば治癒することも多いですが、もともとの体力や免疫・栄養状態などにより抗菌薬で治療しても経過が長くなったり、入院によって体力が落ちて自宅に帰れなくなってしまう場合もあります。
脳梗塞は麻痺・しびれなど後遺症の程度によっては当院で一定期間治療した後にリハビリテーション専門病院でリハビリを続けることがあります。
てんかん発作は自然に止まることも多いですが、止まらない・発作を繰り返す場合には入院して治療します。まれに発作がなかなか治らない場合もあります。
尿路感染症、蜂窩織炎、誤嚥性肺炎は抗菌薬で一定期間治療すれば治癒することも多いですが、もともとの体力や免疫・栄養状態などにより抗菌薬で治療しても経過が長くなったり、入院によって体力が落ちて自宅に帰れなくなってしまう場合もあります。
脳梗塞は麻痺・しびれなど後遺症の程度によっては当院で一定期間治療した後にリハビリテーション専門病院でリハビリを続けることがあります。
てんかん発作は自然に止まることも多いですが、止まらない・発作を繰り返す場合には入院して治療します。まれに発作がなかなか治らない場合もあります。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060330xx02xxxx | 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 胆嚢摘出術等 | 63 | 4.43 | 6.07 | 0.00% | 57.19 | |
060335xx02000x | 胆嚢炎等 胆嚢摘出術等 処置1なし 処置2なし 副傷病なし | 45 | 7.33 | 6.93 | 6.67% | 64.11 | |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わない等 | 36 | 3.19 | 5.32 | 0.00% | 37.31 | |
060102xx99xxxx | 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし | 33 | 4.91 | 7.63 | 0.00% | 53.88 | |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし | 31 | 10.32 | 9.00 | 0.00% | 72.84 |
虫垂炎、胆嚢炎などの急性腹症は迅速に診断し適切なタイミングで手術が行われているため術後経過の良好さにつながっており、在院日数は全国平均よりも短い傾向があります。憩室炎については症状改善した場合は速やかに経口摂取を開始し、経口抗菌薬へ変更し早期退院を行っています。
小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040100xxxxx00x | 喘息 処置2なし 副傷病なし | 95 | 4.27 | 6.05 | 0.00% | 3.43 | |
040090xxxxxxxx | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) | 83 | 5.24 | 5.89 | 1.20% | 1.67 | |
0400801199x00x | 肺炎等 15歳未満または市中肺炎等 1歳以上15歳未満 手術なし 処置2なし 副傷病なし | 31 | 4.97 | 5.71 | 0.00% | 2.97 | |
040070xxxxx0xx | インフルエンザ、ウイルス性肺炎 処置2なし | 21 | 5.95 | 5.56 | 0.00% | 2.48 | |
060570xx99xxxx | その他の消化管の障害 手術なし | 21 | 5.43 | 7.37 | 4.76% | 2.95 |
小児患者の入院の原因疾患では気管支喘息が最も多く、平均3才前後の入院患者が多いです。次いで下気道感染症である、急性気管支炎や急性細気管支炎での入院の平均年齢は2歳未満が多く、免疫機能の未熟性に起因し、数年のCOVID-19流行下でRSウイルス感染症などに対する免疫を獲得できなかった子ども達の罹患が増加し、予防が難しい疾患です。一方で、定期予防接種が整備されていることで、細菌性肺炎罹患の患児数は減少している傾向でありますが、ウイルス感染に伴う二次性肺炎の罹患は抵抗力が低い年少児においては減少することはないのは、これまで同様です。また、COVID-19流行が減少すると他のインフルエンザウイルスやその他のウイルスの感染での肺炎も散見されます。昨年同様に多くの疾患において、当科の在院日数は全国平均在院日数と比較しても短く、このことは、救急室から小児科への迅速かつ円滑な診療連携、安心安全な入院医療を提供していることが寄与していると考えます。
産科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120170x199xxxx | 早産、切迫早産 34週未満 手術なし | 125 | 16.13 | 20.78 | 3.20% | 29.94 | |
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 帝王切開術等 | 54 | 9.63 | 9.38 | 0.00% | 33.67 | |
120180xx02xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 吸引娩出術等 | 36 | 4.53 | 8.21 | 2.78% | 32.61 | |
120170x101xxxx | 早産、切迫早産 34週未満 帝王切開術等 | 35 | 26.74 | 36.67 | 0.00% | 32.23 | |
120200xx99xxxx | 妊娠中の糖尿病 手術なし | 32 | 5.03 | 5.25 | 0.00% | 34.28 |
当院は総合周産期母子医療センターであり、早い週数で陣痛が生じる切迫早産の患者さんが多数来院します。その場合、なるべく妊娠週数を延長する治療を行い、概ね良好な結果が得られています。妊娠中、出血や規則的な子宮の収縮、破水感などを感じたら、かかりつけ医または救命救急センターを受診し、産科医の診察を受けることが重要です。妊娠糖尿病は、妊娠の影響により血糖値が高くなる疾患です。自覚症状はほとんどないため、リスクの高い患者さんを医師が見極め、早期に診断・治療を行うことが必要です。当院では糖負荷試験等を実施し、早期診断に努めています。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工関節置換術等 | 200 | 21.99 | 26.42 | 78.00% | 80.23 | |
160690xx99xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む) 手術なし | 50 | 15.40 | 20.09 | 66.00% | 79.79 | |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし | 33 | 3.09 | 4.86 | 0.00% | 40.61 | |
160980xx99x0xx | 骨盤損傷 手術なし 処置2なし | 29 | 19.41 | 19.98 | 75.86% | 83.69 | |
160740xx01xx0x | 肘関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 副傷病なし | 19 | 3.16 | 5.61 | 5.26% | 22.21 |
患者分布は昨年度と比べて大きな変化はないと思われるが、手術症例数が大幅に増加している。本年度の手術症例は661症例で例年より100症例増加していた。原因として、大腿骨近位部骨折症例の大幅な増加が挙げられる。今年度より、大腿骨近位部骨折含め、骨折治療の早期手術治療の実践を開始し、骨折患者の手術待機期間を目標2日以内と大幅に短縮させたことによる、入院日数の短縮からより多くの骨折患者を受け入れることが可能になったことが一因と思われる。実際、大腿骨近位部骨折手術待機期間は、これまでの7.2日から2.9日と有意に短縮され、それに伴い、入院期間も14日以上の短縮となった。合併症も激減し、骨折治療の周術期合併症や入院時の合併症などのトラブルの減少に大きく寄与したものと考えている。また、今年度は、琉球大学から米田医師が入職し、手の外科関連の手術が大幅に増加した。これまで形成外科が担っていた腱移行術などの手外科疾患を当科で担うことができたことが一因となっている。脊椎外科も、外傷だけではなく、慢性脊椎疾患の手術治療も積極的に行い、例年より多くの症例の治療ができた。これらの要素が重なり合って、手術症例の大幅な増加につながったと思われる。前腕や下腿の手術においては、神経ブロックなどを自家麻酔で行うことで、麻酔科医師の負担を軽減することでより円滑に準緊急手術へ取り組むことができたと考える。現在四人体制で診療を行っていることには変わりなく、すべての分野を網羅することはできていない。肩関節、肘関節疾患への対応や、筋骨格の腫瘍性疾患については、専門性が非常に高いため、関連病院である琉球大学病院へ紹介している。当院は救命救急病院であることを考えると、外傷疾患へのより質の高い医療提供を続けることが使命と考える。
婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120250xx97x0xx | 生殖・月経周期に関連する病態 手術あり 処置2なし | 66 | 2.18 | 3.97 | 0.00% | 48.45 | |
12002xxx02x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 処置2なし | 62 | 2.26 | 3.02 | 0.00% | 42.40 | |
120070xx02xxxx | 卵巣の良性腫瘍 子宮附属器腫瘍摘出術等 | 39 | 5.00 | 6.04 | 0.00% | 34.13 | |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 | 38 | 6.34 | 9.27 | 0.00% | 47.37 | |
12002xxx01x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 処置2なし | 33 | 9.15 | 10.48 | 0.00% | 57.52 |
卵巣・子宮の良性腫瘍に対する手術はほぼ横ばいで推移している.在院日数は全国平均よりも全ての項目で短くなっている。
呼吸器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040120xx99000x | 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし | 42 | 7.83 | 13.68 | 4.76% | 72.00 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 35 | 14.89 | 13.61 | 11.43% | 80.80 | |
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 処置2なし | 32 | 13.91 | 18.57 | 6.25% | 71.19 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし | 29 | 13.97 | 21.11 | 13.79% | 80.24 | |
040100xxxxx00x | 喘息 処置2なし 副傷病なし | 22 | 5.36 | 6.05 | 0.00% | 62.55 |
慢性閉塞性肺疾患は平均在院日数・転院率とも減少、低下し早期リハビリ介入の効果があらわれている。
間質性肺炎は平均在院日数・転院率とも延長、上昇し重症化が示唆される。
誤嚥性肺炎は高齢で例年通りの傾向でリハビリ導入しても転院率は高い。
気管支喘息は転院無しで速やかに発作の管理ができている。
間質性肺炎は平均在院日数・転院率とも延長、上昇し重症化が示唆される。
誤嚥性肺炎は高齢で例年通りの傾向でリハビリ導入しても転院率は高い。
気管支喘息は転院無しで速やかに発作の管理ができている。
血液・腫瘍内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130030xx99x4xx | 非ホジキンリンパ腫 手術なし リツキサン | 41 | 12.24 | 10.00 | 0.00% | 69.76 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 25 | 17.96 | 13.61 | 8.00% | 79.04 | |
130030xx99x9xx | 非ホジキンリンパ腫 手術なし アドセトリス等 | 23 | 8.13 | 13.53 | 0.00% | 79.22 | |
130030xx99x3xx | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 化学療法ありかつ放射線療法なし | 12 | 20.25 | 15.07 | 0.00% | 70.17 |
当科では悪性リンパ腫の症例が多くなっております。病期の進行度や患者さんの背景、年齢や全身状態を考慮し、それぞれの診療ガイドラインに沿って、がん患者さんやその家族が安心できる最善の診断・治療を行っています。
腎臓内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 70 | 13.39 | 13.61 | 10.00% | 77.97 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし | 39 | 15.85 | 21.11 | 12.82% | 78.21 | |
100393xx99xxxx | その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし | 31 | 8.26 | 10.58 | 6.45% | 72.65 | |
110280xx991xxx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 経皮的腎生検法 | 21 | 3.48 | 6.45 | 0.00% | 57.52 | |
080010xxxx0xxx | 膿皮症 処置1なし | 19 | 13.47 | 13.50 | 0.00% | 71.05 |
腎臓内科では慢性腎臓病診療、とくに末期腎不全に関わる血液透析、腹膜透析、腎移植などの腎代替療法の導入および合併症管理を行います。また、急性腎障害や慢性腎臓病の原因検索としての腎生検を積極的に行うことで、IgA腎症、全身性エリテマトーデスに伴うループス腎炎、ANCA関連血管炎、多発性骨髄腫に伴う骨髄腫腎、糖尿病性腎症の診断が可能です。救急医療に関連する診療として、低ナトリウム血症、高カリウム血症、低カリウム血症、高カルシウム血症などの電解質異常や横紋筋融解症に伴う急性腎障害、および尿路感染症を含む一般感染症の診療も重要な業務として行っています。
救急科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010230xx99x00x | てんかん 手術なし 処置2なし 副傷病なし | 31 | 1.97 | 7.33 | 3.23% | 55.77 | |
161070xxxxx00x | 薬物中毒(その他の中毒) 処置2なし 副傷病なし | 24 | 1.83 | 3.61 | 16.67% | 41.92 | |
050050xx9900x0 | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 処置1なし 処置2なし 転院以外 | 13 | 1.85 | 6.39 | 0.00% | 65.00 | |
170020xxxxxx0x | 精神作用物質使用による精神及び行動の障害 副傷病なし | 11 | 1.91 | 3.45 | 0.00% | 46.36 | |
100393xx99xxxx | その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし | 11 | 2.09 | 10.58 | 9.09% | 57.82 |
当院は救命救急センターを有し、地域の中核病院として様々な患者さんを受け入れています。救急診療については以前から力を入れて取り組んでおり、救命外来担当医は3交代勤務体制を敷いて時間外・休日を問わず、各科と連携をとりながら円滑に診療の質を維持しながら業務を行っています。
昨年、令和4年度(2022年4月1日~2023年3月31日)の年間の救急外来受診者数は28,344人(前年度比+2,808人)、救急車受け入れ台数は7,774台(+1,266)といずれも前年度より受診患者数の増加がみられています。
入院後は専門の診療科にうつるため実際の上位DPC患者数とは異なりますが、診療科としての診断群分類患者数の傾向に前年と比較して大きな変化はみられていません。
昨年、令和4年度(2022年4月1日~2023年3月31日)の年間の救急外来受診者数は28,344人(前年度比+2,808人)、救急車受け入れ台数は7,774台(+1,266)といずれも前年度より受診患者数の増加がみられています。
入院後は専門の診療科にうつるため実際の上位DPC患者数とは異なりますが、診療科としての診断群分類患者数の傾向に前年と比較して大きな変化はみられていません。
新生児内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
140010x199x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 2500g以上 手術なし 処置2なし | 180 | 6.37 | 6.13 | 33.89% | 0.00 | |
140010x299x2xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 1500g以上2500g未満 手術なし シナジス | 64 | 27.34 | 28.04 | 0.00% | 0.00 | |
140010x299x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 1500g以上2500g未満 手術なし 処置2なし | 47 | 10.83 | 10.92 | 19.15% | 0.00 | |
140010x199x1xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 2500g以上 手術なし 中心静脈注射等 | 37 | 12.05 | 10.26 | 8.11% | 0.00 | |
140010x299x1xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 1500g以上2500g未満 手術なし 中心静脈注射等 | 15 | 16.13 | 20.87 | 20.00% | 0.00 |
妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害
当院は、総合周産期母子医療センターとして機能しています。24時間体制で早産児の治療に対応します。出生までは、産科と協力し、適切な出生時期を検討し、緊急の出産にも対応します。出生時からは、新生児科専門医が新生児集中治療室で治療にあたります。多くの人工呼吸管理症例を管理しています。動脈管開存症や未熟児網膜症など専門領域の治療も外科や眼科医と協力して行っています。NICU退院後のフォローアップも臨床心理士と協力し積極的に行っています。
当院は、総合周産期母子医療センターとして機能しています。24時間体制で早産児の治療に対応します。出生までは、産科と協力し、適切な出生時期を検討し、緊急の出産にも対応します。出生時からは、新生児科専門医が新生児集中治療室で治療にあたります。多くの人工呼吸管理症例を管理しています。動脈管開存症や未熟児網膜症など専門領域の治療も外科や眼科医と協力して行っています。NICU退院後のフォローアップも臨床心理士と協力し積極的に行っています。
耳鼻咽喉・頭頚部外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし | 31 | 5.48 | 5.69 | 0.00% | 35.65 | |
030240xx01xx0x | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 血管塞栓術等 副傷病なし | 18 | 6.94 | 8.15 | 0.00% | 28.06 | |
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 18 | 7.39 | 7.73 | 0.00% | 23.44 | |
030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 | 14 | 4.43 | 6.23 | 0.00% | 46.79 | |
030150xx97xxxx | 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり | 11 | 6.00 | 6.81 | 0.00% | 63.36 |
当院は救命救急センターを併設しているため、扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽喉頭炎などの急性感染症の方が多く受診され、入院加療を行っています。扁桃周囲膿瘍には穿刺、切開排膿術を行っています。また、地域がん診療拠点病院であるので、口腔癌、咽喉頭癌などの頭頸部悪性腫瘍手術を行っています。扁桃肥大、いびき、慢性扁桃炎に対して口蓋扁桃摘出術を行っています。耳下腺、顎下腺などの良性腫瘍の手術も行っています。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 前立腺針生検法 | 34 | 2.00 | 2.45 | 0.00% | 74.53 | |
110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用等 処置2なし | 25 | 3.24 | 6.85 | 0.00% | 74.88 | |
11012xxx02xx0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 副傷病なし | 20 | 5.60 | 5.29 | 10.00% | 58.25 | |
11012xxx97xx0x | 上部尿路疾患 その他手術あり 副傷病なし | 17 | 7.00 | 7.20 | 0.00% | 67.82 | |
110200xx02xxxx | 前立腺肥大症等 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術 ホルミウムレーザー又は倍周波数レーザーを用いるもの等 | 13 | 4.69 | 7.82 | 0.00% | 74.85 |
前立腺癌、肥大症の増加により、検査手術が増えている。
尿路結石による腎盂腎炎が多く、治療件数が多い。
尿路結石による腎盂腎炎が多く、治療件数が多い。
感染症内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 53 | 12.06 | 13.61 | 9.43% | 78.91 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし | 28 | 15.57 | 21.11 | 21.43% | 79.71 | |
080010xxxx0xxx | 膿皮症 処置1なし | 21 | 15.81 | 13.50 | 9.52% | 68.00 | |
180010x0xxx0xx | 敗血症 1歳以上 処置2なし | 20 | 21.85 | 19.61 | 5.00% | 74.05 | |
010080xx99x0x1 | 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 処置2なし 年齢15歳以上 | 15 | 12.33 | 16.85 | 0.00% | 37.27 |
1. 急性腎盂腎炎(DPC名称:腎臓又は尿路の感染症)
高齢者が発症する「複雑型尿路感染症」の患者が多く、ADL低下、前立腺肥大症や結石などで尿路が鬱滞する背景を有する患者が大半となっている。敗血症を合併することも少なくないため、抗菌薬治療を2週間程度必要とする症例も多いため、平均在院日数が12.06日となっている。
2. 誤嚥性肺炎(DPC名称:誤嚥性肺炎)
高齢者における誤嚥性肺炎の場合、肺疾患(COPDなど)の基礎疾患を有する患者も多く、抗菌薬治療が10日を越えて必要になる場合も少なくない。さらに、ADL回復を同時に進める必要がある。理学療法士や言語療法士によるリハビリテーションや歯科衛生士らによる口腔ケアも合わせて行い、誤嚥リスクを低減して急性期治療を終えることとしている。
3. 蜂窩織炎(DPC名称:膿皮症)
下肢蜂窩織炎の頻度が高く、基礎疾患として下腿浮腫や皮膚病変を有する患者が多い。またG群溶血性連鎖球菌(Streptococcus dysgalactiae subsp. equisimilis)が起因菌の場合には高頻度に菌血症を合併し、抗菌薬投与が2週間以上になることも珍しくない。
4. 敗血症(DPC名称:敗血症)
様々な細菌感染をきっかけとして菌血症を起こし、さらには血圧低下や臓器障害を合併して敗血症を引き起こす。当院の血液培養検査結果でも多く検出されるのが腸内細菌目細菌であるE.coliやKlebsiellaであるが、これらは急性腎盂腎炎や胆管炎・胆嚢炎、その他腹腔内感染症などの起因菌となる。原因感染症ごとに抗菌薬治療を要する期間は異なるが、総じて2〜3週間程度の抗菌薬治療が必要とされる。高齢者に多く(平均年齢74.05歳)、ADL低下を防ぎながら状態改善に努めるが、その後にリハビリテーションの継続を要することも少なくないため、その調整日数も含まれてくる。
5. 髄膜炎(DPC名称:脳脊髄の感染を伴う炎症)
髄膜炎は重篤疾患であり、疑われれば入院加療を要することが多い。起因微生物としては細菌性、ウイルス性、その他結核、真菌なども含まれる。細菌性髄膜炎では少なくとも抗菌薬治療を2週間要することが多い。またウイルス性髄膜炎の場合でも発熱が持続する場合などは10日前後まで慎重な経過観察を要することが多い。
高齢者が発症する「複雑型尿路感染症」の患者が多く、ADL低下、前立腺肥大症や結石などで尿路が鬱滞する背景を有する患者が大半となっている。敗血症を合併することも少なくないため、抗菌薬治療を2週間程度必要とする症例も多いため、平均在院日数が12.06日となっている。
2. 誤嚥性肺炎(DPC名称:誤嚥性肺炎)
高齢者における誤嚥性肺炎の場合、肺疾患(COPDなど)の基礎疾患を有する患者も多く、抗菌薬治療が10日を越えて必要になる場合も少なくない。さらに、ADL回復を同時に進める必要がある。理学療法士や言語療法士によるリハビリテーションや歯科衛生士らによる口腔ケアも合わせて行い、誤嚥リスクを低減して急性期治療を終えることとしている。
3. 蜂窩織炎(DPC名称:膿皮症)
下肢蜂窩織炎の頻度が高く、基礎疾患として下腿浮腫や皮膚病変を有する患者が多い。またG群溶血性連鎖球菌(Streptococcus dysgalactiae subsp. equisimilis)が起因菌の場合には高頻度に菌血症を合併し、抗菌薬投与が2週間以上になることも珍しくない。
4. 敗血症(DPC名称:敗血症)
様々な細菌感染をきっかけとして菌血症を起こし、さらには血圧低下や臓器障害を合併して敗血症を引き起こす。当院の血液培養検査結果でも多く検出されるのが腸内細菌目細菌であるE.coliやKlebsiellaであるが、これらは急性腎盂腎炎や胆管炎・胆嚢炎、その他腹腔内感染症などの起因菌となる。原因感染症ごとに抗菌薬治療を要する期間は異なるが、総じて2〜3週間程度の抗菌薬治療が必要とされる。高齢者に多く(平均年齢74.05歳)、ADL低下を防ぎながら状態改善に努めるが、その後にリハビリテーションの継続を要することも少なくないため、その調整日数も含まれてくる。
5. 髄膜炎(DPC名称:脳脊髄の感染を伴う炎症)
髄膜炎は重篤疾患であり、疑われれば入院加療を要することが多い。起因微生物としては細菌性、ウイルス性、その他結核、真菌なども含まれる。細菌性髄膜炎では少なくとも抗菌薬治療を2週間要することが多い。またウイルス性髄膜炎の場合でも発熱が持続する場合などは10日前後まで慎重な経過観察を要することが多い。
心臓血管外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの等 処置2なし 副傷病なし | 18 | 2.50 | 7.59 | 0.00% | 69.22 | |
050080xx0101xx | 弁膜症(連合弁膜症を含む) 弁置換術等 処置1なし 中心静脈注射等 | 17 | 24.18 | 21.78 | 5.88% | 66.41 | |
050161xx9900xx | 大動脈解離 手術なし 処置1なし 処置2なし | – | – | 16.55 | – | – | |
050161xx97x1xx | 大動脈解離 その他手術あり 中心静脈注射等 | – | – | 28.45 | – | – | |
050163xx02x1xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術 腹部大動脈等 中心静脈注射等 | – | – | 19.15 | – | – |
当科では弁膜症を始め、大動脈疾患、冠動脈疾患などの心臓血管外科領域の幅広い疾患に対して手術治療を行なっています。緊急手術も多く、また高齢で多くの併存疾患(糖尿病・透析・低心機能など)がある患者さんも多いですが、安全な手術を行い、早期社会復帰を目標に、各科と協力しながら診療にあたっています。
また、腹部・四肢の動脈手術や、慢性腎不全により維持透析が必要になった患者さんに対しての内シャント手術を行なっています。糖尿病患者の増加に伴い糖尿病性腎症から透析導入となる方も増えています。
また、腹部・四肢の動脈手術や、慢性腎不全により維持透析が必要になった患者さんに対しての内シャント手術を行なっています。糖尿病患者の増加に伴い糖尿病性腎症から透析導入となる方も増えています。
脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他手術あり 処置2なし 副傷病なし | 24 | 19.71 | 10.14 | 20.83% | 70.88 | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 処置2なし 副傷病なし | 20 | 11.95 | 8.54 | 25.00% | 62.30 | |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外) JCS10未満 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし | 10 | 25.30 | 19.58 | 30.00% | 60.60 | |
010040x101x1xx | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外) JCS10以上 脳血管内手術+脳動静脈奇形摘出術等 中心静脈注射等 | – | – | 41.14 | – | – | |
160100xx97x01x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他手術あり 処置2なし てんかん等 | – | – | 23.17 | – | – |
脳神経外科に入院した疾病で最も多かったのは頭蓋・頭蓋内損傷でした。当院では頭部外傷だけでなく、各科協力のもとあらゆる外傷に24時間応対応しています。手術が必要な場合は速やかに緊急手術を行います。続いて多いのは非外傷性頭蓋内血腫でした。高血圧性脳出血が大部分です。当院は脳卒中に迅速に対応できる救急体制が整っています。 脳出血は高血圧など生活習慣病が原因で発症することが多いです。若い方の脳出血が多いのは沖縄県中部地区の大きな問題点です。急性期より積極的にリハビリを行い、患者様の機能回復に努めています。脳出血だけではなく、虚血性脳血管障害に対しても脳外科、内科、救急科で積極的に対応しています。
形成外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160200xx02000x | 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む) 内視鏡下鼻中隔手術I型(骨、軟骨手術)等 処置1なし 処置2なし 副傷病なし | 10 | 2.20 | 4.72 | 0.00% | 37.80 | |
080006xx97x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) その他手術あり 処置2なし | – | – | 9.34 | – | – | |
080010xxxx0xxx | 膿皮症 処置1なし | – | – | 13.50 | – | – | |
160660xxxx10xx | 皮下軟部損傷・挫滅損傷、開放創 遊離皮弁術(顕微鏡下血管柄付きのもの) その他の場合等 処置2なし | – | – | 18.80 | – | – | |
160200xx02001x | 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む) 内視鏡下鼻中隔手術I型(骨、軟骨手術)等 処置1なし 処置2なし 頭蓋・頭蓋内損傷 | – | – | 6.74 | – | – |
軽傷の顔面外傷が多くなっております。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 14 | – | – | 7 | – | 15 | 1 | 8 |
大腸癌 | 12 | 14 | 35 | 15 | – | 45 | 1 | 8 |
乳癌 | 13 | 12 | – | – | – | – | 1 | 8 |
肺癌 | 14 | – | – | 24 | – | 26 | 1 | 8 |
肝癌 | – | – | – | – | – | 12 | 1 | 8 |
1.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
胃、大腸、乳房、肺、肝臓の5つの部位にできるがんを5大がんと呼んでいます。
この表は5大がんにて当院に入院され、令和4年4月1日から令和5年3月31日までの期間に退院された患者さんについて、初発と再発の患者さんにわけて集計したものです。
こちらでいう「初発」とは、当院においてがんの診断や初回治療を行った場合を指し、「再発」は診断した施設を問わず、がん治療後に再発・再燃または新たに遠隔転移が見つかった場合を指します。
ただし、DPC様式1の入力マニュアル上、初回治療の完了後に当院にて診療を行った場合は、再発・再燃・新たな遠隔転移がなくても「再発」に含まれるため、一部の患者さんは再発がない場合でも「再発」の中で集計されています。
初発の患者さんはI期~IV期の4病期別(ステージ別)に集計しています。
病期分類(ステージ分類)には、国際的に活用されている「UICC TNM分類」によるものと、日本の各がんの関連学会・研究会がまとめた「癌取扱い規約」による病期分類がありますが、本集計では前者のUICCの病期分類に基づき集計しています。なお、UICCの版数は第8版を使用しています。
本集計は、DPCの「最も医療資源を投入した傷病名」のデータを元に、入院を要するがん治療を受けた延べ患者数をステージ別に表しており、がん治療中に別の併存疾患を中心に診療を行った患者数や、外来で治療を受けた患者数はこの表には反映されておりません。また、患者数が10未満の場合は、「‐(ハイフン)」で表記しています。
令和4年度の、当院で初発の入院加療を行った5大がん患者数は、大腸がんが最も多く、続いて肺がん、`乳がん、胃がん、肝がんの順となっており、ステージ別でみると、最も多い大腸がんではIII期・IV期の進行がんが多くなっています。肺がんはIV期の患者さんが最も多く、乳がんはI期とII期の患者さんが多く、胃がんは1期の患者さんが多くなっており、肝がんは全ての病期で10例未満なので患者数は表記されていません。
当院は、病期の進行度や患者さんの背景、年齢や全身状態を考慮し、それぞれの診療ガイドラインに沿って、がん患者さんやそのご家族が安心できる最善の診断・治療を行っております。
胃、大腸、乳房、肺、肝臓の5つの部位にできるがんを5大がんと呼んでいます。
この表は5大がんにて当院に入院され、令和4年4月1日から令和5年3月31日までの期間に退院された患者さんについて、初発と再発の患者さんにわけて集計したものです。
こちらでいう「初発」とは、当院においてがんの診断や初回治療を行った場合を指し、「再発」は診断した施設を問わず、がん治療後に再発・再燃または新たに遠隔転移が見つかった場合を指します。
ただし、DPC様式1の入力マニュアル上、初回治療の完了後に当院にて診療を行った場合は、再発・再燃・新たな遠隔転移がなくても「再発」に含まれるため、一部の患者さんは再発がない場合でも「再発」の中で集計されています。
初発の患者さんはI期~IV期の4病期別(ステージ別)に集計しています。
病期分類(ステージ分類)には、国際的に活用されている「UICC TNM分類」によるものと、日本の各がんの関連学会・研究会がまとめた「癌取扱い規約」による病期分類がありますが、本集計では前者のUICCの病期分類に基づき集計しています。なお、UICCの版数は第8版を使用しています。
本集計は、DPCの「最も医療資源を投入した傷病名」のデータを元に、入院を要するがん治療を受けた延べ患者数をステージ別に表しており、がん治療中に別の併存疾患を中心に診療を行った患者数や、外来で治療を受けた患者数はこの表には反映されておりません。また、患者数が10未満の場合は、「‐(ハイフン)」で表記しています。
令和4年度の、当院で初発の入院加療を行った5大がん患者数は、大腸がんが最も多く、続いて肺がん、`乳がん、胃がん、肝がんの順となっており、ステージ別でみると、最も多い大腸がんではIII期・IV期の進行がんが多くなっています。肺がんはIV期の患者さんが最も多く、乳がんはI期とII期の患者さんが多く、胃がんは1期の患者さんが多くなっており、肝がんは全ての病期で10例未満なので患者数は表記されていません。
当院は、病期の進行度や患者さんの背景、年齢や全身状態を考慮し、それぞれの診療ガイドラインに沿って、がん患者さんやそのご家族が安心できる最善の診断・治療を行っております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 33 | 8.64 | 54.94 |
中等症 | 176 | 13.49 | 81.34 |
重症 | 29 | 16.03 | 82.66 |
超重症 | – | – | – |
不明 | – | – | – |
他施設からの寝たきりの患者さん、特に合併症のある患者さんを数多く診療しています。重症度の内訳は中等症以上が多く、年齢が上がるにつれて重症度も上昇し平均在院日数も長くなる傾向にあります。合併症等を含め集約的な診療を行い、また退院後の日常生活動作を確保するリハビリテーションを積極的に行っています。
脳梗塞の患者数等
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 164 | 19.76 | 74.42 | 30.20 |
その他 | 38 | 19.68 | 73.32 | 8.42 |
救命救急センターにて数多くの急性期脳梗塞の患者さんを受け入れ、神経内科を中心に複数科で集約的な治療を行っています。加療後のリハビリも協力病院(後方支援病院)と共に積極的に行っています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
消化器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 87 | 0.91 | 8.62 | 3.45% | 75.74 | |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 | 46 | 2.74 | 5.48 | 8.70% | 73.43 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 43 | 2.77 | 16.26 | 13.95% | 72.81 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの | 27 | 1.56 | 6.70 | 3.70% | 71.30 | |
K721-4 | 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 | 20 | 0.35 | 5.45 | 0.00% | 74.15 |
手術別では、内視鏡的胆道ステント留置術が1番多く87例(前年82例)、続いて内視鏡的大腸ポリープ、粘膜切除術46例(前年57例)でした。内視鏡的消化管止血術は43例(前年36例)と増加。内視鏡的乳頭切開術は27例(前年38例)と減少していました。
内視鏡的胆道ステント留置術は、急性胆管炎に対する処置で、内視鏡的消化管止血術は、出血性の胃十二指腸潰瘍、食道静脈瘤破裂に対する処置で緊急に行われることが多い処置です。
内視鏡的胆道ステント留置術は、急性胆管炎に対する処置で、内視鏡的消化管止血術は、出血性の胃十二指腸潰瘍、食道静脈瘤破裂に対する処置で緊急に行われることが多い処置です。
循環器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの | 60 | 2.80 | 5.13 | 3.33% | 68.33 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 45 | 4.36 | 10.71 | 4.44% | 76.22 | |
K597-2 | ペースメーカー交換術 | 30 | 2.03 | 8.87 | 10.00% | 84.30 | |
K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの | 27 | 0.00 | 12.67 | 3.70% | 67.59 | |
K5952 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの | 24 | 1.33 | 2.83 | 0.00% | 58.33 |
待機的手術に関しては、平均術前入院日数が各治療とも減少しており、全体としての入院日数減少がはかられています。急性心筋梗塞を含む虚血性心疾患や末梢動脈疾患に関しては、心臓血管外科や放射線科とのカンファレンスを含め患者様に最適な治療選択を心掛けています。徐脈性不整脈に対するリードレスペースメーカー留置や頻脈性不整脈・心房細動に対する高周波アブレージョン治療(経皮的カテーテル心筋焼灼術)も同様に行われています。主要手術数としてはコロナ禍の影響がやや改善しつつあるものの、まだ回復途中といわざるを得ません。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 130 | 1.44 | 3.62 | 3.08% | 61.25 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの | 34 | 0.50 | 1.50 | 0.00% | 37.32 | |
K6335 | ヘルニア手術 鼠径ヘルニア | 29 | 1.66 | 1.55 | 3.45% | 26.28 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 22 | 1.05 | 8.50 | 0.00% | 70.41 | |
K4762 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | 18 | 0.94 | 3.06 | 0.00% | 66.61 |
腹腔鏡下胆嚢摘出術の多くは予定手術で行われておりますが、中にはADLの低下した高齢者に行われる事があり、これが3.08%の転院率に表されています。
当院では虫垂炎は原則手術治療を行っており、診断後24時間以内に手術を行っているため術前平均日数が短くなっています。また低侵襲な腹腔鏡下手術を行っているため術後約2日で退院が可能です。
結腸がん手術では高齢者やハイリスク患者が増加しており術後入院期間はやや延長の傾向があります。
乳房温存する部分切除は切除範囲が小さいため術後入院期間も短く3~4日程度での退院が可能です。
当院では虫垂炎は原則手術治療を行っており、診断後24時間以内に手術を行っているため術前平均日数が短くなっています。また低侵襲な腹腔鏡下手術を行っているため術後約2日で退院が可能です。
結腸がん手術では高齢者やハイリスク患者が増加しており術後入院期間はやや延長の傾向があります。
乳房温存する部分切除は切除範囲が小さいため術後入院期間も短く3~4日程度での退院が可能です。
産科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8981 | 帝王切開術 緊急帝王切開 | 117 | 7.19 | 6.65 | 0.85% | 33.47 | |
K9061 | 子宮頸管縫縮術 マクドナルド法 | 35 | 1.31 | 14.43 | 0.00% | 33.17 | |
K8982 | 帝王切開術 選択帝王切開 | 23 | 16.17 | 7.09 | 0.00% | 33.78 | |
K9091イ | 流産手術 妊娠11週までの場合 手動真空吸引法によるもの | 15 | 0.00 | 1.00 | 0.00% | 35.07 | |
K9122 | 異所性妊娠手術 腹腔鏡によるもの | – | – | – | – | – |
当院は総合周産期母子医療センターのため、ハイリスク妊婦の患者さんが非常に多く、分娩に占める帝王切開の割合が40%に及びます。緊急帝王切開が多いため、麻酔科・手術室と連携し、安全かつ速やかな施術に努めています。子宮頸管無力症という流早産の原因となる疾患も多く見られ、子宮頸縫縮術を行い、子宮口を開大するのを防ぐ手術を施行しています
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 | 139 | 2.52 | 17.14 | 71.94% | 77.78 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術 肩、股 | 73 | 3.39 | 18.00 | 80.82% | 81.38 | |
K0462 | 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 | 30 | 2.60 | 8.30 | 16.67% | 57.43 | |
K0821 | 人工関節置換術 肩、股、膝 | 29 | 3.34 | 21.45 | 48.28% | 65.52 | |
K0463 | 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他 | 18 | 1.61 | 12.28 | 11.11% | 47.00 |
例年と同様で、高齢者の大腿骨近位部骨折がもっとも多く、特に今年度は180症例以上の手術を行っている。これは過去最高の症例数であり、日々迫り来る高齢化社会を実感するものであった。次に、年齢にかかわらず四肢の骨折が続いており、特に高齢女性の橈骨遠位端骨折手術が多くなっている傾向にある。高齢者の骨粗鬆症が背景にある、骨脆弱性骨折が増加していきている。骨粗鬆症治療の介入は今後の必須の課題である。また、年齢にかかわらず、高エネルギー外傷で起こる、骨盤輪、寛骨臼骨折を3症例経験した。生命に関わる重篤な骨折であり、手術治療も高い技術を要するものであり、対応に苦慮した。外傷だけではなく、股関節、膝関節の人工関節置換術も年々増加傾向にある。上腕や肘関節については専門性が高く、専門機関へ紹介しているが、股関節、膝については需要が非常に多く、一般整形外科の範囲内で対応すべき股関節手術であると考える。外傷以外の脊椎疾患も多く、対応に迫られた。当院の手術は、75%が外傷の手術となっており、外傷治療についての知識と骨折治療の技術が求められる。特に骨折に対する早期手術、リハビリテーション開始が、患者のQOLに大きく関わってくるため、今後も骨折早期手術の実践を続けていかなければならない。
婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K861 | 子宮内膜掻爬術 | 101 | 0.09 | 1.07 | 0.00% | 48.08 | |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 62 | 0.08 | 1.16 | 0.00% | 42.37 | |
K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの | 42 | 1.29 | 2.64 | 0.00% | 33.79 | |
K877 | 子宮全摘術 | 35 | 2.23 | 5.77 | 0.00% | 49.77 | |
K879 | 子宮悪性腫瘍手術 | 29 | 2.31 | 6.14 | 0.00% | 57.72 |
子宮頸部(腟部)切除術が増加し,COVID-19による診療制限前のレベルに戻りつつある.
血液・腫瘍内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | 17 | 21.12 | 31.35 | 0.00% | 64.47 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | – | – | – | – | – | |
K6261 | リンパ節摘出術 長径3センチメートル未満 | – | – | – | – | – | |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 | – | – | – | – | – | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | – | – | – | – | – |
当科では病期の進行度や患者さんの背景、年齢や全身状態を考慮し、それぞれの診療ガイドラインに沿って、がん患者さんやその家族が安心できる最善の診断・治療を行っています。
腎臓内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6121イ | 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの | 20 | 11.35 | 25.90 | 5.00% | 64.40 | |
K6147 | 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 | – | – | – | – | – | |
K616-41 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 初回 等 | – | – | – | – | – | |
K635-3 | 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 | – | – | – | – | – | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | – | – | – | – | – |
腎臓内科における手術は血液透析や腹膜透析など腎代替療法に伴うものが多くを占めます。内シャント造設、人工血管を用いたブラッドアクセス確立、腹膜透析用カテーテルの挿入については外科、心臓血管外科の先生方の助けを借りながら行っています。透析に使用するシャントが狭窄・閉塞した際にはシャント拡張術や血栓溶解術を放射線科の先生方の助けを借りながら行っています。
新生児内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K9131 | 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの | 34 | 0.00 | 57.53 | 17.65% | 0.00 | |
K9132 | 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの | 13 | 0.00 | 61.85 | 0.00% | 0.00 | |
K2762 | 網膜光凝固術 その他特殊なもの(一連につき) | – | – | – | – | – | |
K5622 | 動脈管開存症手術 動脈管開存閉鎖術(直視下) | – | – | – | – | – | |
K8871 | 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 開腹によるもの | – | – | – | – | – |
新生児仮死蘇生術
当院は、総合周産期母子医療センターとして機能しています。地域から多くのハイリスク妊婦を受け入れており、年間分娩件数も1000件を超えます。早産児を代表とするハイリスク妊娠では、出生時に呼吸不全を認めることが多く、その場合は、すみやかな新生児仮死蘇生が必要になります。通常分娩も予期せず新生児仮死をきたすこともあり、この際も新生児仮死蘇生が必要になります。当院では24時間体制で異常分娩には、新生児科医が分娩に立ち会い、新生児仮死蘇生が行える体制を整えています。
当院は、総合周産期母子医療センターとして機能しています。地域から多くのハイリスク妊婦を受け入れており、年間分娩件数も1000件を超えます。早産児を代表とするハイリスク妊娠では、出生時に呼吸不全を認めることが多く、その場合は、すみやかな新生児仮死蘇生が必要になります。通常分娩も予期せず新生児仮死をきたすこともあり、この際も新生児仮死蘇生が必要になります。当院では24時間体制で異常分娩には、新生児科医が分娩に立ち会い、新生児仮死蘇生が行える体制を整えています。
耳鼻咽喉・頭頚部外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K3772 | 口蓋扁桃手術 摘出 | 20 | 1.00 | 6.10 | 0.00% | 23.60 | |
K368 | 扁桃周囲膿瘍切開術 | 16 | 0.19 | 5.13 | 0.00% | 26.56 | |
K425 | 口腔、顎、顔面悪性腫瘍切除術 | 12 | 1.58 | 46.92 | 0.00% | 60.50 | |
K4571 | 耳下腺腫瘍摘出術 耳下腺浅葉摘出術 | 10 | 1.10 | 3.90 | 0.00% | 63.80 | |
K347-3 | 内視鏡下鼻中隔手術I型(骨、軟骨手術) | – | – | – | – | – |
扁桃周囲膿瘍の方には、局所麻酔下に切開排膿術を行っています。扁桃肥大、いびき、慢性扁桃炎の方には全身麻酔下に扁桃摘出術を行っています。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの | 25 | 0.64 | 1.60 | 0.00% | 74.88 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 24 | 0.29 | 10.38 | 12.50% | 70.08 | |
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの | 24 | 1.13 | 3.13 | 8.33% | 58.75 | |
K841-21 | 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術 ホルミウムレーザー又は倍周波数レーザーを用いるもの | 12 | 1.08 | 2.42 | 0.00% | 74.25 | |
K836 | 停留精巣固定術 | 10 | 1.00 | 1.10 | 0.00% | 1.90 |
膀胱癌の罹患が増えている。
心臓血管外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6121イ | 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの | 25 | 0.04 | 1.00 | 0.00% | 67.68 | |
K5606 | 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの) | 10 | 7.30 | 18.40 | 10.00% | 67.60 | |
K5551 | 弁置換術 1弁のもの | – | – | – | – | – | |
K5601ニ | 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈 その他のもの | – | – | – | – | – | |
K5522 | 冠動脈、大動脈バイパス移植術 2吻合以上のもの | – | – | – | – | – |
冠動脈バイパス術
心臓に血液を送る冠状動脈に狭窄、閉塞がありカテーテル治療不適応な病変に対しては冠動脈バイパス手術を行なっています。基本的には心臓を止めずに行う(人工心肺を使用しない)、心拍動下の冠動脈バイパス術を行なっています。適応を選びながら、胸骨を切らずに、左の胸を小さく切って行う(低侵襲手術)冠動脈バイパス手術も導入しています。循環器内科グループとハートチームを形成しており、急性心筋梗塞、不安定狭心症に対する緊急手術も遅滞なく行なっています。
弁膜症手術:
リウマチ性弁膜症は減少しており、石灰化による狭窄と変性による閉鎖不全が増加しています。患者さん、ご家族に病態をよく理解していただいた上で、年齢も考慮し、自己弁を温存する弁形成術、または人工弁に取り替える弁置換術と、適切な治療法を選択しています。
形成が可能な形態ならば、積極的に弁形成術を施行しています。胸骨を切らずに左の胸を小さく切って行う、あるいは胸骨を部分的に小切開する、低侵襲手術も導入しています。大動脈基部拡大に伴う大動脈弁閉鎖不全症の症例に対しては自己弁温存の大動脈基部再建手術を行なっています。感染性心内膜炎においても積極的に手術治療を行なっています。
上行〜弓部大動脈瘤:
上行〜弓部大動脈瘤に対しては基本的に外科手術を行なっています。低体温、循環停止法を用いて大動脈弓部分枝(脳や上肢に血液を送る血管)を再建し、上行弓部大動脈の人工血管置換術を行なっています。
急性大動脈解離:大動脈壁が裂け流ことにより、大動脈破裂や臓器血流障害を引き起こし、突然死の原因となる重篤な疾患です。手術は人工心肺を使用し、大動脈を人工血管に置換します。当院では、急性大動脈解離を含め、緊急手術を要する急性期疾患に対して、24時間体制で対応しています。
腹部大動脈瘤:
当院では心臓外科、放射線科と連携し、大動脈瘤の治療に当たっています。動脈瘤の部位や、患者様の年齢、併存疾患などを考慮し、外科手術、ステント治療と適切な治療法を選択しています。
慢性腎不全に対する動静脈シャント手術:
慢性腎不全により血液透析が必要になった患者様に対して、主に前腕の動脈と静脈を吻合する手術です。糖尿病の増加に伴い、糖尿病性腎症から透析導入となる方も増えています。
慢性腎症から透析導入となる方も増えています。
心臓に血液を送る冠状動脈に狭窄、閉塞がありカテーテル治療不適応な病変に対しては冠動脈バイパス手術を行なっています。基本的には心臓を止めずに行う(人工心肺を使用しない)、心拍動下の冠動脈バイパス術を行なっています。適応を選びながら、胸骨を切らずに、左の胸を小さく切って行う(低侵襲手術)冠動脈バイパス手術も導入しています。循環器内科グループとハートチームを形成しており、急性心筋梗塞、不安定狭心症に対する緊急手術も遅滞なく行なっています。
弁膜症手術:
リウマチ性弁膜症は減少しており、石灰化による狭窄と変性による閉鎖不全が増加しています。患者さん、ご家族に病態をよく理解していただいた上で、年齢も考慮し、自己弁を温存する弁形成術、または人工弁に取り替える弁置換術と、適切な治療法を選択しています。
形成が可能な形態ならば、積極的に弁形成術を施行しています。胸骨を切らずに左の胸を小さく切って行う、あるいは胸骨を部分的に小切開する、低侵襲手術も導入しています。大動脈基部拡大に伴う大動脈弁閉鎖不全症の症例に対しては自己弁温存の大動脈基部再建手術を行なっています。感染性心内膜炎においても積極的に手術治療を行なっています。
上行〜弓部大動脈瘤:
上行〜弓部大動脈瘤に対しては基本的に外科手術を行なっています。低体温、循環停止法を用いて大動脈弓部分枝(脳や上肢に血液を送る血管)を再建し、上行弓部大動脈の人工血管置換術を行なっています。
急性大動脈解離:大動脈壁が裂け流ことにより、大動脈破裂や臓器血流障害を引き起こし、突然死の原因となる重篤な疾患です。手術は人工心肺を使用し、大動脈を人工血管に置換します。当院では、急性大動脈解離を含め、緊急手術を要する急性期疾患に対して、24時間体制で対応しています。
腹部大動脈瘤:
当院では心臓外科、放射線科と連携し、大動脈瘤の治療に当たっています。動脈瘤の部位や、患者様の年齢、併存疾患などを考慮し、外科手術、ステント治療と適切な治療法を選択しています。
慢性腎不全に対する動静脈シャント手術:
慢性腎不全により血液透析が必要になった患者様に対して、主に前腕の動脈と静脈を吻合する手術です。糖尿病の増加に伴い、糖尿病性腎症から透析導入となる方も増えています。
慢性腎症から透析導入となる方も増えています。
脳神経外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 25 | 3.40 | 18.88 | 20.00% | 74.28 | |
K1643 | 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの) 脳内のもの | – | – | – | – | – | |
K609-2 | 経皮的頸動脈ステント留置術 | – | – | – | – | – | |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの | – | – | – | – | – | |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 | – | – | – | – | – |
当院で最も手術件数の多かったのは慢性硬膜下血腫です。救急センター受診後に緊急手術になることが多い疾患です。当院はいつでも緊急手術を行う体制が整っており、脳外科的救急疾患を速やかに治療できるのが最大の長所です。2番めに多かったのは頭蓋内血腫除去術です。出血により脳ヘルニアが切迫している患者は早急に緊急手術を行っています。その他経皮的頸動脈ステント留置術、脳腫瘍、脳動脈瘤など、様々な分野の脳外科領域の疾患に対応しています。
形成外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K475 | 乳房切除術 | 11 | 1.00 | 3.82 | 0.00% | 31.36 | |
K333 | 鼻骨骨折整復固定術 | – | – | – | – | – | |
K0053 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径4センチメートル以上 | – | – | – | – | – | |
K0022 | デブリードマン 100平方センチメートル以上3,000平方センチメートル未満 | – | – | – | – | – | |
K0052 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2センチメートル以上4センチメートル未満 | – | – | – | – | – |
性同一性障害の乳房切除の保険適用化によって、コンスタントに手術が行われています。
また軽症の顔面外傷が増えています。
また軽症の顔面外傷が増えています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 56 | 0.55 |
異なる | 27 | 0.27 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 75 | 0.74 |
異なる | – | – |
当院では高齢かつ合併症(糖尿病、尿路感染など)の多い患者さん、寝たきりの患者さん、がん患者さん、低体重出生時など、幅広い年齢層、疾患の患者さんへ診療を行っており、近隣施設からも合併症を有する重篤な感染患者さんを受け入れているので、症例数が多くなっています。
手術・処置等の合併症については、どのような術式でも一定の確率で起こり得るものであり、創部感染床頭が挙げられます。合併症を予防するため、手術や処置などを行う際には細心の注意を払い施行しております。主に感染症内科を中心に発生防止、および治療に取り組んでおります。
手術・処置等の合併症については、どのような術式でも一定の確率で起こり得るものであり、創部感染床頭が挙げられます。合併症を予防するため、手術や処置などを行う際には細心の注意を払い施行しております。主に感染症内科を中心に発生防止、および治療に取り組んでおります。
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