地域ケア科

学会発表・論文発表・講演など

演題演者/著者学会名/雑誌名
困難な在宅症例、グリーフケアについて長野 宏昭第5回多職種地域ケア交流会 2018年1月
肺がん患者さんの地域連携在宅医療について長野 宏昭中部病院地区のがん地域連携に関する講演会 2017年12月
がん患者の在宅ケア長野 宏昭第2回中部緩和・在宅ケア同好会 Team ぬちぐすい勉強会 10月
訪問診療が医学教育に果たす役割長野 宏昭医学教育学会2017年8月
呼吸器内科医のおこなう肺癌の訪問診療について長野 宏昭第32回NC連携セミナー 2017年8月
気管切開を希望しない神経難病の患者に対して、消防署に情報提供を行い、急変時の対応について協議を行った事例長野 宏昭第19回日本在宅医学会2017年6月
The impacts of the experience of home visit for medical students and residents.長野 宏昭Hawaii Okinawa medical education fellowship closing session.2017.5.25
1日300kcalの経管栄養で浮腫が改善、肺炎が減少し9ヶ月間生存した1例長野 宏昭日本在宅医学会 2016年7月
症候にもとづく在宅ケアの感染対策高山 義浩インフェクションコントロール 2016年
37運動「がんと生きる」新屋 洋平ヘルシーおきなわシティ21 2016年3月
事例から学ぶ”地域での看取りについて”新屋 洋平沖縄市主催講演会2016年3月
在宅医療の実際と困難さ新屋 洋平沖縄病院主催緩和ケア交流会2016年3月
第4回沖縄県緩和ケアフォローアップ研修会 講師・ファシリテーター新屋 洋平沖縄県緩和ケアフォローアップ研修会2016年2月
死に逝く人の【孤独】について高山 義浩公衆衛生 2016年
沖縄県第5回緩和ケア研修会 中部病院企画責任者新屋 洋平平成27年度沖縄県第5回緩和ケア研修会
療養場所の選択と地域連携神山 佳之沖縄県緩和ケア研修会 2015年12月
在宅ケアと感染症・感染対策長野 宏昭日医生涯教育講座 2015年11月
中部病院がおこなう緩和ケア新屋 洋平沖縄光寿会与勝病院緩和ケア講演会2015年9月
患者・家族が安心できる『在宅』を目指して神山 佳之在宅医療連携ネットワーク研修会 2015年8月
在宅緩和ケアにおける医療用麻薬処方内容の分析新屋 洋平日本緩和医療学会学術大会2015年6月
急性期在宅医療部門立ち上げの経験~急性期病院による在宅医療の試み~新屋 洋平日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 2015年6月
急性期病院が行う急性期在宅医療と、地域医療機関との連携について新屋 洋平日本在宅医学会もりおか大会 2015年4月
こころの通った急性期医療をめざして長野 宏昭沖縄県呼吸器同好会 2014年10月
地域医療研修が充実するために神山 佳之日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 2014年5月
急性期病院における在宅医療の試み新屋 洋平日本在宅医学会大会 2014年3月
在宅ケアにおける感染症への対応高山 義浩内科 2014年
【在宅ケアと感染対策シリーズ】全7回高山 義浩インフェクションコントロール 2014年

基本方針

理念

「生活を支えるケア」を「生命を守る医療」とともに

行動目標

沖縄県においても急速に高齢化が進展しており、疾病構造は複雑化し、また慢性化してきています。

とくに高齢者にとっては、もはや治すことは医療の主要な役割ではなくなりつつあります。
こうしたなか、生命を守る医療だけでなく、生活を支えるケアへと地域の医療機関に期待される役割も変わりはじめています。
ただし、こうしたケアを提供するためには、介護療養施設、介護事業所、訪問看護ステーション、通所リハビリ、そして診療所といった地域全体の連携が不可欠です。

また、療養の主体は患者さん自身であり、最大の支援者は家族です。これら全体を見渡しながら、踏み込みすぎず、離れすぎず、寄り添うような医療の役割を果たしてゆきたいと考えています。

概要

1. 中部病院における地域ケア活動を推進調整します

入院している患者さんの医療依存をできるだけ軽減し、住み慣れた自宅や施設での生活が実現するよう支援します。具体的には、退院後の療養生活に不安のある患者さんや家族の相談に乗り、退院直後のフォローアップ(在宅訪問など)を病棟主治医と協力して行っていきます。また必要に応じて、かかりつけ診療所等との連携についても調整します。

2. 悪性腫瘍終末期にある患者さんの在宅ケア活動を実施します

住み慣れた自宅や施設での療養を望まれている悪性腫瘍の患者さん(当院を通院中、もしくは退院後の患者さんを対象にしています)のうち、とくに予後が1か月以内と考えられる方について、その希望が叶えられるよう集中的な訪問診療活動を実施します。活動にあたっては、訪問看護ステーション、介護事業所、福祉用具業者等とも密接に連携していきます。

3. 総合病院という特性を活かした在宅ケア活動を展開します

上記の活動において、難治性の褥瘡ケア、疾病に関連する精神ケア、病態に応じた栄養管理など専門医療の介入が求められる場合には、院内の専門医と連携して在宅もしくは通院による診療へとつなげます。 また、在宅での療養継続が困難になったり、介護する家族のレスパイトなどが求められたりする状況では、病棟主治医と連携して速やかに入院できるよう調整します。

4. 研修教育病院として地域ケアに参画できる医師を養成します

とくに後期研修医をターゲットに地域ケア活動への参画を実地教育します。生命を守るだけでなく、生活を支えるケアを実践するべく、保健や福祉とシームレスに連携できる医師を養成します。 また、急性疾患を発症した患者さんの背景にも、生活バランスを崩すような問題があることが多く、そうした生活までも見通せる医師を養成するためのフィールドを提供します。 教育にあたっては、協働する訪問看護ステーションや介護事業所、行政機関、大学等の専門機関とも連携します。

診療内容

訪問診療

地域ケア科の介入が必要とされる入院患者さんについて、病棟主治医から相談を受けた後にソーシャルワーカーと協同してカンファレンスを行い、退院の調整を行います。

また、悪性腫瘍をお持ちで、通院が徐々に困難になってきた患者さんの、訪問診療への調整も行っています。
その活動にあたっては地域の訪問看護ステーションや介護事業所、福祉用具業者、在宅酸素業者などとも密接に連携しています。

訪問診療日は週に2回(火曜日と金曜日)と決まっておりますが、患者の状態や状況、要望に応じて訪問回数を調整しています。
また、訪問診療とは別に、往診は24時間、365日対応しています。

スタッフ紹介

高山 義浩
村田 祥子
幸喜 翔
安座間 由美子

診療実績

2014年度と2015年度の紹介患者数です。
2014年度は51名、2015年度は93名の患者の相談を受け、退院の調整や訪問診療などに取り組んできました。
(青線:2014年度、赤線:2015年度、緑線:2016年度。当院に通院中、もしくは退院後の患者さんを対象として訪問診療を行っています)

地域の医療施設と連携して

地域ケア科では、一緒にお仕事をさせて頂いた訪問看護ステーションやケアマネジャー、ヘルパーなどにお声掛けをし、定期的な患者の振り返りの場(交流会)を持っています。

その場で、知識や経験の共有を図っております(2016年から開始)。

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