平成30年度病院指標
平成30年度 沖縄県立中部病院 病院指標
年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 1673 | 352 | 661 | 1021 | 984 | 1045 | 2036 | 2065 | 2228 | 837 |
平成30年4月1日~平成31年3月31日までの退院患者さんを、10歳刻みの年齢階層別に集計しました。
当院は地域医療支援病院であり、救命救急センターを有することから幅広い年齢層の患者さんに医療を提供しています。特徴として、60歳以上の患者数が約56%、次いで10歳未満の患者数が約13%と高い比率を占めていることが挙げられます。
10歳未満の新生児や乳幼児の患者、20~40歳の女性患者が多いことから、総合周産期母子医療センターとしても十分に機能していることを示しています。
当院は地域医療支援病院であり、救命救急センターを有することから幅広い年齢層の患者さんに医療を提供しています。特徴として、60歳以上の患者数が約56%、次いで10歳未満の患者数が約13%と高い比率を占めていることが挙げられます。
10歳未満の新生児や乳幼児の患者、20~40歳の女性患者が多いことから、総合周産期母子医療センターとしても十分に機能していることを示しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
消化器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100xx01xx0x | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病 なし | 158 | 2.42 | 2.67 | 0.63 | 66.73 | |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 129 | 9.83 | 10.08 | 6.98 | 72.94 | |
060350xx99x00x | 急性膵炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 53 | 8.34 | 11.23 | 1.89 | 47.42 | |
060190xx99x0xx | 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等2 なし | 49 | 7.29 | 8.93 | 4.08 | 70.84 | |
060130xx02000x | 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 内視鏡的消化管止血術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 44 | 6.86 | 8.9 | 0 | 69.14 |
消化器内科で最も多い症例は、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術で、平成30年4月から平成31年3月の1年間に158症例ありました。アメリカの全国調査では、内視鏡的ポリープ切除により大腸がんの罹患率を8-9割、死亡率を5割減らすと言われており、沖縄の大腸がん罹患率は全国に比べ高いため、今後も増加が予想されます。次に胆管結石や悪性胆道狭窄による胆管炎が多く年間129症例ありました。高齢化で症例数は増加傾向が続いております。ついでアルコールや、胆石による膵炎53症例、虚血性腸炎が49症例、上部消化管出血44症例の順に多く認めました。
循環器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx99100x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 187 | 3.36 | 3.01 | 0.53 | 68.51 | |
050130xx99000x | 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 166 | 17.41 | 17.66 | 9.04 | 78.96 | |
050050xx02000x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 100 | 4.8 | 4.47 | 1 | 69.6 | |
050070xx01x0xx | 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2 なし | 53 | 4.98 | 5.15 | 0 | 60.87 | |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1,3あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 46 | 15.09 | 11.01 | 6.52 | 76.57 |
救急から不安定狭心症や急性心筋梗塞などの虚血性心疾患の他、心不全増悪や不整脈を含む様々な循環器疾患の方が入院されます。狭心症や不整脈に対するカテーテル治療では短期間の入院ですが、心筋梗塞やペースメーカー治療では1〜2週間の治療が必要です。心不全に関しては、近年高齢者の入院が増加しており、他の疾患を併存している方も多いため、日常生活レベルまで回復するには時間を要し転院率も高くなっています。そのため、入院早期から退院を見据えてリハビリを含めた包括的治療を心掛けています。
小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし | 198 | 6.8 | 6.19 | 1.01 | 1.08 | |
040100xxxxx00x | 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 144 | 5.69 | 6.62 | 2.78 | 3.41 | |
040130xx99x0xx | 呼吸不全(その他) 手術なし 手術・処置等2 なし | 114 | 8.82 | 10.69 | 0.88 | 2.69 | |
0400801199x00x | 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 77 | 6.29 | 5.71 | 0 | 1.86 | |
030270xxxxxxxx | 上気道炎 | 76 | 4.37 | 4.96 | 1.32 | 0.53 |
予防接種の普及で細菌性感染症が減少している一方で、県内では春先から夏場にかけてRSウイルス、その他のウイルス感染症による呼吸器疾患が多く入院します。本年は更に罹患者数が増加し、昨年に比較して入院患者の低年齢化、重症化のため、在院日数が伸びています。しかしながら、24時間の患者対応が可能である当院救急室を併設していることで、発熱を主訴に上気道炎に罹患した乳児や呼吸器感染症及び喘息による呼吸不全の患児に対しても、迅速かつ的確な医療を提供することが可能です。このことが、在院日数の短縮に寄与しています。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 68 | 4.53 | 5.49 | 1.47 | 35.22 | |
060330xx02xxxx | 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 | 59 | 5.86 | 6.52 | 0 | 56.68 | |
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 48 | 5.52 | 4.96 | 0 | 66.35 | |
060102xx99xxxx | 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし | 43 | 6.21 | 7.75 | 0 | 52.47 | |
060335xx02000x | 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 39 | 6.54 | 7.3 | 2.56 | 63.28 |
腹部・消化器・緊急疾患が上位を占めていますが、平均在院日数は全国平均と比較し概ね短くなっています。
このことから、単位間で効果的な治療が行われていると考えます。
このことから、単位間で効果的な治療が行われていると考えます。
呼吸器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 150 | 13.68 | 20.92 | 12.67 | 82.33 | |
040120xx99000x | 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 86 | 8.72 | 13.63 | 2.33 | 80.01 | |
0400801499×002 | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし A-DROP スコア2 | 79 | 11.01 | 15.17 | 7.59 | 87.59 | |
030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1 あり | 53 | 2 | 2.04 | 0 | 58.45 | |
040100xxxxx00x | 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 50 | 6.14 | 6.62 | 2 | 50.6 |
誤嚥性肺炎、75歳以上の肺炎に関しては転院率が当院前年度より約4%と低下しており肺炎治療とともにリハビリの早期導入の効果も示唆されます。慢性閉塞性肺疾患は平均在院日数が前年度比1日長くなり平均年齢も若干上昇しています。睡眠時無呼吸の検査は週に約1人のペースで施行されています。気管支ぜんそくの中等度までの発作患者は平均年齢約50歳で平均在院日数は6日です。
全国平均の在院日数と比較して誤嚥性肺炎は7日、市中肺炎は4日、慢性閉塞肺疾患は5日短く、中部病院では適切な治療と病診連携がなされているものと考えられます。
全国平均の在院日数と比較して誤嚥性肺炎は7日、市中肺炎は4日、慢性閉塞肺疾患は5日短く、中部病院では適切な治療と病診連携がなされているものと考えられます。
産科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120200xx99xxxx | 妊娠中の糖尿病 手術なし | 204 | 3.91 | 5.75 | 0 | 33.28 | |
120170xx99x0xx | 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2 なし | 159 | 17.75 | 19.69 | 5.66 | 30.53 | |
120180xx02xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 骨盤位娩出術等 | 56 | 4.38 | 8.7 | 0 | 31.59 | |
120180xx99xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 手術なし | 41 | 10.93 | 6.52 | 9.76 | 31.02 | |
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 30 | 14.2 | 9.7 | 0 | 31.6 |
当院は総合周産期母子医療センターであり、早い週数で陣痛が生じる切迫早産の患者さんが多数来院します。その場合、なるべく妊娠週数を延長する治療を行い、概ね良好な結果が得られています。
妊娠中、出血や規則的な子宮の収縮、破水感などを感じたら、かかりつけ医または救命救急センターを受診し、産科医の診察を受けることが重要です。
妊娠糖尿病は、妊娠の影響により血糖値が高くなる疾患です。自覚症状はほとんどないため、リスクの高い患者さんを医師が見極め、早期に診断・治療を行うことが必要です。当院では糖負荷試験等を実施し、早期診断に努めています。
妊娠中、出血や規則的な子宮の収縮、破水感などを感じたら、かかりつけ医または救命救急センターを受診し、産科医の診察を受けることが重要です。
妊娠糖尿病は、妊娠の影響により血糖値が高くなる疾患です。自覚症状はほとんどないため、リスクの高い患者さんを医師が見極め、早期に診断・治療を行うことが必要です。当院では糖負荷試験等を実施し、早期診断に努めています。
婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
12002xxx02x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2 なし | 80 | 2.49 | 3.2 | 0 | 40.11 | |
12002xxx01x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし | 47 | 12.98 | 12.58 | 0 | 55.43 | |
120070xx02xxxx | 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 | 45 | 5 | 6.28 | 0 | 34.33 | |
120110xx99xx0x | 子宮・子宮附属器の炎症性疾患 手術なし 定義副傷病 なし | 42 | 8.69 | 8.01 | 0 | 36.5 | |
120250xx97x0xx | 生殖・月経周期に関連する病態 手術あり 手術・処置等2 なし | 40 | 2.4 | 4.52 | 0 | 50.13 |
最近は、近隣施設で婦人科悪性腫瘍、上皮内病変を治療するところが少なく、当院での手術が多くなっています。婦人科良性腫瘍も特に制限なく受け入れており、婦人科救急も近隣施設で行っているところが少ないため、当院は増加傾向にあります。
腎臓内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし | 106 | 10.81 | 12.58 | 6.6 | 75.29 | |
100393xx99xxxx | その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし | 49 | 9.1 | 10.03 | 26.53 | 70.08 | |
070560xx99x00x | 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 30 | 10.03 | 15.58 | 0 | 46.47 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 28 | 9 | 20.92 | 10.71 | 78.29 | |
180010x0xxx0xx | 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2 なし | 26 | 12.46 | 19.01 | 3.85 | 72.04 |
当科は腎盂腎炎から腎膿瘍、前立腺炎など尿路感染症(しばしば敗血症を合併)や呼吸器感染症(肺炎、肺膿瘍)の患者さんを多数受け入れています。
近年、薬剤耐性度の強い菌による感染症も多く、治療期間も以前と比べ長くなる傾向にありますが入院早期より離床、リハビリを積極的に導入することにより全国平均より短期間での退院を達成しています。また低ナトリウム血症などの電解質異常症にも鑑別診断を立て、適切に対応することにより早期の退院を目指しています。
全身性エリテマトーデスや血管炎症候群の患者さんの他施設からの紹介も多く、これら疾患は重症度も高く免疫抑制療法、血液浄化療法などを組み合わせる必要があり治療に難渋することもしばしばです。
近年、薬剤耐性度の強い菌による感染症も多く、治療期間も以前と比べ長くなる傾向にありますが入院早期より離床、リハビリを積極的に導入することにより全国平均より短期間での退院を達成しています。また低ナトリウム血症などの電解質異常症にも鑑別診断を立て、適切に対応することにより早期の退院を目指しています。
全身性エリテマトーデスや血管炎症候群の患者さんの他施設からの紹介も多く、これら疾患は重症度も高く免疫抑制療法、血液浄化療法などを組み合わせる必要があり治療に難渋することもしばしばです。
救急科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010230xx99x00x | てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 41 | 2 | 7.28 | 2.44 | 54.46 | |
161070xxxxx00x | 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 23 | 1.83 | 3.56 | 8.7 | 33.61 | |
050070xx99000x | 頻脈性不整脈 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 19 | 1.84 | 7.54 | 5.26 | 58.26 | |
100380xxxxxxxx | 体液量減少症 | 17 | 1.94 | 9.12 | 11.76 | 65.24 | |
050050xx99000x | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 17 | 1.94 | 6.94 | 0 | 65.59 |
当院は救命救急センターを有し、地域の中核病院として様々な疾患の患者さんを受け入れています。2018.4.1〜2019.3.31の1年間の受診者数は36,732人でした。
救急診療については他のどの病院よりも力を入れて取り組んでおり、救急医は三交代勤務体制を敷いて、時間外・休日を問わず、常に診療の質を維持し、各科と連携をとりながら円滑に救急診療を行っています。
また2017年から外傷センターを立ち上げ、救急科と外科、整形外科、脳神経外科、麻酔科、放射線科との連携は更に強固となり、重症外傷を積極的に受け入れています。
※入院後は専門の科に移るため実際の上位DPC患者数とは異なります。
救急診療については他のどの病院よりも力を入れて取り組んでおり、救急医は三交代勤務体制を敷いて、時間外・休日を問わず、常に診療の質を維持し、各科と連携をとりながら円滑に救急診療を行っています。
また2017年から外傷センターを立ち上げ、救急科と外科、整形外科、脳神経外科、麻酔科、放射線科との連携は更に強固となり、重症外傷を積極的に受け入れています。
※入院後は専門の科に移るため実際の上位DPC患者数とは異なります。
感染症内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし | 127 | 10.48 | 12.58 | 6.3 | 75.52 | |
080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1 なし | 93 | 12.2 | 12.51 | 7.53 | 70.89 | |
180010x0xxx0xx | 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2 なし | 80 | 14.6 | 19.01 | 10 | 78.55 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 46 | 11.93 | 20.92 | 15.22 | 84.63 | |
11022xxx99xxxx | 男性生殖器疾患 手術なし | 21 | 13.52 | 9.02 | 4.76 | 68.67 |
感染症内科にて診療する疾患は多岐に渡ります。尿路感染症は、男女を問わず、当院の平均年齢(75歳)にも示されているように高齢者によくみられる疾患です。男性の場合は前立腺肥大など、女性の場合も切迫性・腹圧性尿失禁などの排尿機能障害に伴うことが多いです。結石や腫瘍など、尿路の閉塞や通過障害のある場合は泌尿器科への紹介が必要になりますが、それ以外では一定期間の抗菌薬治療を行い治癒を目指します。再発もみられることがあり、排尿機能の評価、排尿障害の治療を内服薬で行うことがあります。内服薬による治療が困難である場合は、尿道カテーテルの挿入、留置、或いは膀胱ろうの作成(直接膀胱に経皮的にカテーテルを挿入)が必要になることもあります。
皮膚軟部組織感染症は、高齢者によくみられる疾患です。皮下組織もしくは表皮に膿を分泌する場合、膿皮症とよばれますが、基本的に外科的に膿を排出することが治療の大前提です。手術を要しない、あるいは適応でない場合(一般的には蜂窩織炎と呼ばれます)は、抗菌薬により治療を行い、所見の改善をもって(通常10−14日後)、治療終了とすることが多いです。
敗血症は生命に関わる重篤な疾患です。原因となる病巣をもつ細菌感染症が、局所のみならず全身に及び、複数の臓器を侵す状態となります。悪寒戦慄に引き続く発熱、血圧低下などの症状を来し、輸液や抗菌薬投与などの適切な治療を行われない場合、全身状態は急速に悪化します。迅速な診断と治療が必要な緊急疾患です。
誤嚥は高齢者によくみられる徴候です。肺炎は病原体の誤嚥により生じますが、高齢で嚥下能力が低下している場合、口腔内の唾液や、食物残渣そのものを誤嚥することがあり、結果的に肺の感染症(肺炎)を生じます。治療は、原因菌を想定しての抗菌薬投与が必要となることが多いのですが。「誤嚥」そのものであれば、抗菌薬使用を控えて経過観察することもあります。高齢者の終末期にも同様の誤嚥による症状がよくみられますが、抗菌薬の使用の是非については総合的に判断することもあります。
皮膚軟部組織感染症は、高齢者によくみられる疾患です。皮下組織もしくは表皮に膿を分泌する場合、膿皮症とよばれますが、基本的に外科的に膿を排出することが治療の大前提です。手術を要しない、あるいは適応でない場合(一般的には蜂窩織炎と呼ばれます)は、抗菌薬により治療を行い、所見の改善をもって(通常10−14日後)、治療終了とすることが多いです。
敗血症は生命に関わる重篤な疾患です。原因となる病巣をもつ細菌感染症が、局所のみならず全身に及び、複数の臓器を侵す状態となります。悪寒戦慄に引き続く発熱、血圧低下などの症状を来し、輸液や抗菌薬投与などの適切な治療を行われない場合、全身状態は急速に悪化します。迅速な診断と治療が必要な緊急疾患です。
誤嚥は高齢者によくみられる徴候です。肺炎は病原体の誤嚥により生じますが、高齢で嚥下能力が低下している場合、口腔内の唾液や、食物残渣そのものを誤嚥することがあり、結果的に肺の感染症(肺炎)を生じます。治療は、原因菌を想定しての抗菌薬投与が必要となることが多いのですが。「誤嚥」そのものであれば、抗菌薬使用を控えて経過観察することもあります。高齢者の終末期にも同様の誤嚥による症状がよくみられますが、抗菌薬の使用の是非については総合的に判断することもあります。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 163 | 29.61 | 26.3 | 86.5 | 79.64 | |
160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病 なし | 50 | 14.62 | 19.61 | 70 | 73.24 | |
160760xx97xxxx | 前腕の骨折 手術あり | 29 | 7.34 | 5.68 | 3.45 | 58.69 | |
160980xx99x0xx | 骨盤損傷 手術なし 手術・処置等2 なし | 24 | 19.75 | 19.32 | 62.5 | 76.83 | |
160800xx99xx0x | 股関節・大腿近位の骨折 手術なし 定義副傷病 なし | 17 | 23.88 | 14.45 | 70.59 | 81.65 |
救命救急センターからの入院が多いため、骨折を中心とした外傷患者数が多いのが特徴です。股関節大腿近位骨折は高齢者に多く、その大部分で手術治療を行っています。胸椎・腰椎以下骨折損傷、骨盤骨折も高齢者が多いですが、大部分は薬物治療・装具・リハビリテーションといった保存治療を行っています。
高齢者は基礎疾患や合併症のため、平均在院日数が長くリハビリテーション目的で転院となることが多いです。一方、股関節周囲の骨折・脱臼、前腕の骨折は若い人が多く、大部分で手術治療を行いますが入院期間が短いのが特徴です。
高齢者は基礎疾患や合併症のため、平均在院日数が長くリハビリテーション目的で転院となることが多いです。一方、股関節周囲の骨折・脱臼、前腕の骨折は若い人が多く、大部分で手術治療を行いますが入院期間が短いのが特徴です。
神経内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060×2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 72 | 14.69 | 16.18 | 36.11 | 67.71 | |
010230xx99x00x | てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 34 | 9.38 | 7.28 | 11.76 | 55.15 | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし | 31 | 14.26 | 12.58 | 9.68 | 72.32 | |
010060×2990201 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 31 | 13.26 | 16.16 | 32.26 | 70.19 | |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 31 | 17.74 | 18.72 | 58.06 | 66.03 |
脳梗塞や脳出血は、発症後できるだけ早く治療を開始することが大事です。半身のしびれや麻痺を自覚したら痛くなくても救急車を呼んでください。遅れると救命処置ができなくなることがあります。
点滴治療が終わってリハビリテーション中心の治療に移ると、リハビリテーション専門病院に転院して治療を続けることになるため転院率が高くなっております。
点滴治療が終わってリハビリテーション中心の治療に移ると、リハビリテーション専門病院に転院して治療を続けることになるため転院率が高くなっております。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991x0x | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 定義副傷病 なし | 54 | 2.28 | 2.53 | 0 | 69.44 | |
110200xx02xxxx | 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 | 53 | 3.89 | 8.65 | 0 | 73.83 | |
110070xx0200xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし | 27 | 4.78 | 7.2 | 0 | 71.07 | |
180010x0xxx0xx | 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2 なし | 22 | 13 | 19.01 | 9.09 | 77.18 | |
11001xxx01x0xx | 腎腫瘍 腎(尿管)悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし | 17 | 7.35 | 11.5 | 0 | 61.88 |
当院はがん拠点病院のため近隣医療機関からのご紹介、また当院他科入院中の患者さんで泌尿器科悪性腫瘍が発見されるケースが多く、膀胱がん、腎がん、前立腺がんの症例、手術が増えております。
前立腺がんの治療におきましては、腹腔鏡下手術、放射線治療による外照射、内用照射などほとんど全ての治療が当院で可能です。
男性特有の前立腺肥大症による排尿障害については積極的にレーザーなどを用いた経尿道的手術を行っています。
前立腺がんの治療におきましては、腹腔鏡下手術、放射線治療による外照射、内用照射などほとんど全ての治療が当院で可能です。
男性特有の前立腺肥大症による排尿障害については積極的にレーザーなどを用いた経尿道的手術を行っています。
血液腫瘍内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130030xx99x40x | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし | 23 | 22.3 | 16.17 | 0 | 65.26 | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし | 15 | 10.53 | 12.58 | 6.67 | 70.73 | |
070041xx99x3xx | 軟部の悪性腫瘍(脊髄を除く。) 手術なし 手術・処置等2 3あり | 14 | 13 | 10.53 | 0 | 31.29 | |
03001xxx99x3xx | 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 3あり | 12 | 4 | 36.03 | 0 | 67.75 | |
130030xx99x6xx | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 6あり | 12 | 11.83 | 18.35 | 0 | 74.08 |
当科では悪性リンパ腫の症例が多くなっております。病期の進行度や患者さんの背景、年齢や全身状態を考慮し、それぞれの診療ガイドラインに沿って、がん患者さんやその家族が安心できる最善の診断・治療を行っています。
新生児内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
140010x299x2xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 2あり | 67 | 26.73 | 27.46 | 1.49 | 0 | |
140010x199x00x | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 58 | 7.33 | 6.17 | 12.07 | 0 | |
140010x299x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 なし | 24 | 9.25 | 11.32 | 8.33 | 0 | |
140010x497x4xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1000g未満) 手術あり 手術・処置等2 4あり | 17 | 134.24 | 128.9 | 0 | 0 | |
140010x299x1xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 1あり | 16 | 14.13 | 22.18 | 37.5 | 0 |
当院は、総合周産期母子医療センターとして認可されています。地域の早産で出生が予想される妊婦を受け入れ、産科医と新生児科医の協力のもと24時間体制で早産児の治療に当たっています。特に未熟性の強い在胎28週未満の超早産児では人工呼吸管理,サーファクタント補充療法など高度の新生児集中治療を要します。また、外科的な合併症がある場合も総合病院の機能を生かして各専門家と連携して治療に当たっています。
耳鼻咽喉・頭頚部外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし | 63 | 5.78 | 5.43 | 0 | 36.63 | |
030240xx01xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 | 39 | 7.85 | 7.27 | 2.56 | 35.15 | |
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 32 | 8.78 | 7.89 | 0 | 22.38 | |
030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | 16 | 7.13 | 9.02 | 0 | 53.56 | |
03001xxx01000x | 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 14 | 16.36 | 13.57 | 7.14 | 71.64 |
当院は救命救急センターを併設しているため、急性扁桃炎や扁桃周囲膿瘍などの急性感染症や鼻出血症などの緊急に治療が必要な方が多く受診されます。
急性扁桃炎、扁桃周囲膿瘍、急性咽喉頭炎などの重症な感染症の場合は入院し、抗菌薬静注治療や補液療法を行います。扁桃周囲膿瘍では、局所麻酔下に膿瘍に対して切開排膿術を行います。
鼻出血は、まずは外来で止血処置を行いますが、止血が困難な場合は入院の上、全身麻酔下に手術治療を行っています。また、突然聞こえが悪くなる突発性難聴の方のうち、重症な方は入院し、ステロイドパルス療法と混合ガス吸入治療を行っています。
慢性扁桃炎、アデノイド増殖症の方は入院し、口蓋扁桃摘出術やアデノイド切除術を行っています。
舌癌などの口腔癌、咽頭癌、喉頭癌などの頭頸部癌の方には、それぞれの病気、病状に応じて、手術、化学療法(抗癌剤治療)、放射線治療、緩和医療などの集学的医療を行っています。
急性扁桃炎、扁桃周囲膿瘍、急性咽喉頭炎などの重症な感染症の場合は入院し、抗菌薬静注治療や補液療法を行います。扁桃周囲膿瘍では、局所麻酔下に膿瘍に対して切開排膿術を行います。
鼻出血は、まずは外来で止血処置を行いますが、止血が困難な場合は入院の上、全身麻酔下に手術治療を行っています。また、突然聞こえが悪くなる突発性難聴の方のうち、重症な方は入院し、ステロイドパルス療法と混合ガス吸入治療を行っています。
慢性扁桃炎、アデノイド増殖症の方は入院し、口蓋扁桃摘出術やアデノイド切除術を行っています。
舌癌などの口腔癌、咽頭癌、喉頭癌などの頭頸部癌の方には、それぞれの病気、病状に応じて、手術、化学療法(抗癌剤治療)、放射線治療、緩和医療などの集学的医療を行っています。
形成外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160200xx0200xx | 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし | 12 | 2.92 | 5.37 | 0 | 18.92 | |
140110xxxxxxxx | 鼻の先天異常 | 11 | 5.27 | 9.36 | 0 | 24.64 | |
080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1 なし | – | – | 12.51 | – | – | |
140490xx970xxx | 手足先天性疾患 手術あり 手術・処置等1 なし | – | – | 8.01 | – | – | |
060565xxxxx0xx | 顎変形症 手術・処置等2 なし | – | – | 8.88 | – | – |
救急センターを併設しているため、顔面損傷が多くなっています。
また、他院で行われた口唇口蓋裂の2次修正術が昨年に引き続き多くなっています。
また、他院で行われた口唇口蓋裂の2次修正術が昨年に引き続き多くなっています。
脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010050xx02x00x | 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 22 | 23.05 | 11.8 | 45.45 | 77.68 | |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 16 | 19.75 | 18.72 | 56.25 | 46.5 | |
100260xx9910xx | 下垂体機能亢進症 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし | 11 | 2 | 6.34 | 0 | 52.82 | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | – | – | 7.35 | – | – | |
100260xx9710xx | 下垂体機能亢進症 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし | – | – | 19.57 | – | – |
脳神経外科に入院する疾病で1番多いのは非外傷性硬膜下血腫(ほとんどは慢性硬膜下血腫)です。高齢の方に多くみられる疾病です。軽微な頭部外傷から数カ月経って頭の中に血がたまり、頭痛や歩行障害・物忘れの進行などを引き起こします。症状がある場合には頭蓋骨に小さな穴を開けて中の血腫を抜く手術(穿頭術)を行います。ほとんどの患者さんは速やかに症状が改善し、もとの生活に戻ることができます。
2番目に多い患者さんは非外傷性頭蓋内出血(いわゆる脳出血)です。高血圧など生活習慣が原因で発症することが多いです。平均年齢が46.5歳と若いのは沖縄県中部地区の大きな問題点です。急性期より積極的にリハビリを行い、患者さんの機能回復に努めています。
3番目は下垂体腺腫です。当院では脳腫瘍の予定手術や頭部外傷、脳血管障害の緊急手術など、脳神経外科領域の疾患の治療を幅広く行っています。
2番目に多い患者さんは非外傷性頭蓋内出血(いわゆる脳出血)です。高血圧など生活習慣が原因で発症することが多いです。平均年齢が46.5歳と若いのは沖縄県中部地区の大きな問題点です。急性期より積極的にリハビリを行い、患者さんの機能回復に努めています。
3番目は下垂体腺腫です。当院では脳腫瘍の予定手術や頭部外傷、脳血管障害の緊急手術など、脳神経外科領域の疾患の治療を幅広く行っています。
心臓血管外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050080xx01010x | 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし | 30 | 19.93 | 24 | 6.67 | 65.3 | |
110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 26 | 2.04 | 8.75 | 0 | 70.58 | |
050161xx97x10x | 解離性大動脈瘤 その他の手術あり 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし | 13 | 28.08 | 28.37 | 30.77 | 63.46 | |
050050xx0101xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり | – | – | 22.91 | – | – | |
050163xx99000x | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | – | – | 8.47 | – | – |
当科では慢性腎不全により維持透析が必要になった患者さんに対して手術治療を行っています。主に前腕の動脈と静脈を縫合する手術です。糖尿病患者の増加に伴い糖尿病性腎症から透析導入になる方も増えています。そして弁膜症を始め、大動脈疾患、冠動脈疾患などの心臓血管外科領域の幅広い疾患に対しても手術治療を行っています。緊急手術も多く、また高齢で多くの併存疾病(糖尿病・透析・低心機能など)がある患者さんも多いですが、安全な手術を行い、早期社会を目標に、各科と協力しながら診療にあたっています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 19 | – | – | 10 | – | 18 | 1 | 8 |
大腸癌 | 28 | 13 | 37 | 13 | – | 53 | 1 | 8,7 |
乳癌 | 15 | 21 | – | – | – | 1 | 8 | |
肺癌 | 16 | – | 19 | 31 | – | 49 | 1 | 8,7 |
肝癌 | – | – | – | – | – | 44 | 1 | 8 |
胃、大腸、乳房、肺、肝臓の5つの部位にできるがんを5大がんと呼んでいます。
この表は5大がんにて当院に入院され、平成30年4月1日から平成31年3月31日までの期間に退院された患者さんについて、初発と再発の患者さんにわけて集計したものです。
初発の患者さんはUICC病期分類というI期~IV期の4病期別(ステージ別)に集計しています。
こちらでいう「初発」とは、当院においてがんの診断や初回治療を行った場合を指し、「再発」は診断した施設を問わず、がん治療後に再発・再燃または新たに遠隔転移が見つかった場合を指します。
本集計は、DPCの「最も医療資源を投入した傷病名」のデータを元に、入院を要するがん治療を受けた延べ患者数をステージ別に表しており、がん治療中に別の併存疾患を中心に診療を行った患者数や、外来で治療を受けた患者数はこの表には反映されておりません。
平成30年度の、当院で入院加療を行った5大がん患者数は大腸がんが最も多く、続いて肺がん、肝がん、胃がん、乳がんの順となっており、ステージ別でみると、最も多い大腸がんではIII期の進行がんが多く、次にI期が多くなっています。肺がんは、IV期・III期の順に多くなっていて、胃がんはI期とIV期の患者さんが多く、乳がんと肝がんはI期とII期の患者さんが多くなっています。
当院は、病期の進行度や患者さんの背景、年齢や全身状態を考慮し、それぞれの診療ガイドラインに沿って、がん患者さんやそのご家族が安心できる最善の診断・治療を行っております。
この表は5大がんにて当院に入院され、平成30年4月1日から平成31年3月31日までの期間に退院された患者さんについて、初発と再発の患者さんにわけて集計したものです。
初発の患者さんはUICC病期分類というI期~IV期の4病期別(ステージ別)に集計しています。
こちらでいう「初発」とは、当院においてがんの診断や初回治療を行った場合を指し、「再発」は診断した施設を問わず、がん治療後に再発・再燃または新たに遠隔転移が見つかった場合を指します。
本集計は、DPCの「最も医療資源を投入した傷病名」のデータを元に、入院を要するがん治療を受けた延べ患者数をステージ別に表しており、がん治療中に別の併存疾患を中心に診療を行った患者数や、外来で治療を受けた患者数はこの表には反映されておりません。
平成30年度の、当院で入院加療を行った5大がん患者数は大腸がんが最も多く、続いて肺がん、肝がん、胃がん、乳がんの順となっており、ステージ別でみると、最も多い大腸がんではIII期の進行がんが多く、次にI期が多くなっています。肺がんは、IV期・III期の順に多くなっていて、胃がんはI期とIV期の患者さんが多く、乳がんと肝がんはI期とII期の患者さんが多くなっています。
当院は、病期の進行度や患者さんの背景、年齢や全身状態を考慮し、それぞれの診療ガイドラインに沿って、がん患者さんやそのご家族が安心できる最善の診断・治療を行っております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 39 | 7.26 | 56.28 |
中等症 | 336 | 11.36 | 79.14 |
重症 | 76 | 16.51 | 83.37 |
超重症 | 23 | 14.17 | 86.04 |
不明 | – | – | – |
他施設からの寝たきりの患者さん、特に合併症患者さんを数多く診療・加療しているため、重症度の内訳は中等症が最も多く、重症度が上がるにつれて年齢も上昇し平均在院日数も長くなる傾向にあります。
合併症等を含め集約的な診療を行い、また退院後の日常生活動作を確保するためリハビリテーションを積極的に行っています。
合併症等を含め集約的な診療を行い、また退院後の日常生活動作を確保するためリハビリテーションを積極的に行っています。
脳梗塞の患者数等
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 217 | 16.2 | 72.41 | 41.52 |
その他 | – | – | – | – |
救命救急センターにて数多くの急性期脳梗塞疾患の患者さんを受け入れ、脳神経外科・神経内科を中心に複数科で集約的な治療を行っています。
加療後のリハビリも協力病院(後方支援病院)と共に積極的に行っています。
加療後のリハビリも協力病院(後方支援病院)と共に積極的に行っています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 107 | 1.15 | 4.69 | 0.93 | 59.65 | |
K6335 | ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 等 | 61 | 1.39 | 3.77 | 0 | 39.59 | |
K7181 | 虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 等 | 43 | 0.53 | 2.86 | 0 | 32.05 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 31 | 3.19 | 11.35 | 3.23 | 67 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 等 | 28 | 0.61 | 3.39 | 3.57 | 40.46 |
腹腔鏡下胆嚢抽出術が最も多く、平均術後日数も短くなっており、安全で低侵襲な(患者さんへの負担の少ない)鏡視下手術が行われています。
また、悪性腫瘍切除術など、これらのがん手術に対しても、腹腔鏡下手術を積極的に導入し、安全かつ低侵襲な手術を行っています。
また、悪性腫瘍切除術など、これらのがん手術に対しても、腹腔鏡下手術を積極的に導入し、安全かつ低侵襲な手術を行っています。
消化器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 等 | 195 | 1.01 | 2.23 | 1.03 | 67.32 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 96 | 1.29 | 11.34 | 7.29 | 72.75 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 60 | 1.05 | 8.67 | 3.33 | 67.47 | |
K682-3 | 内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術(ENBD) | 55 | 1.16 | 15.95 | 7.27 | 71.45 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 等 | 45 | 2.09 | 7.49 | 4.44 | 73.31 |
手術別では、内視鏡的大腸粘膜切除術等が年間195症例、胆管炎や胆道狭窄に対する内視鏡的胆道ステント留置術が96症例、上部消化管出血(食道静脈瘤破裂、胃十二指腸潰瘍など)、下部消化管出血(大腸憩室出血)に対する内視鏡的消化管止血術が60症例、重篤な胆管炎に対してドレナージ効果が高い内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術55症例、総胆管結石を排石するための内視鏡的乳頭切開術が45症例の順で多く経験されました。
婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K861 | 子宮内膜掻爬術 | 84 | 0.26 | 1.36 | 0 | 46.31 | |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 79 | 0.48 | 1 | 0 | 40.19 | |
K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの 等 | 54 | 1.44 | 2.98 | 0 | 35.02 | |
K877 | 子宮全摘術 | 52 | 2.54 | 6.54 | 0 | 48.1 | |
K8881 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 開腹によるもの 等 | 37 | 2.3 | 7.22 | 0 | 47.62 |
中北部地区で婦人科手術を行っているところが少なく増加傾向にあります。
循環器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 等 | 81 | 3.17 | 4.72 | 3.7 | 71.2 | |
K616 | 四肢血管拡張術・血栓除去術 等 | 74 | 2.3 | 12.32 | 8.11 | 74.34 | |
K5952 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの 等 | 38 | 2.13 | 4.11 | 0 | 61.58 | |
K5972 | ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 等 | 35 | 6.74 | 9.94 | 11.43 | 77.51 | |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術 その他のもの 等 | 28 | 1.36 | 3.18 | 0 | 68.14 |
虚血性心疾患に対する経皮的冠動脈治療の割合が最も多く、頻脈性不整脈や心房細動に対する高周波アブレージョン治療(経皮的カテーテル心筋焼灼術)も増加傾向にあります。末梢動脈疾患に対する経皮的血管内治療は急速に増加しており、重症下肢虚血ではカテーテル治療後の創傷治癒までに時間を要するため入院期間は長くなっています。その他徐脈性不整脈や慢性心不全に対するペースメーカー治療など種々の循環器疾患に対応した治療を行っています。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) 等 | 124 | 6.41 | 20.96 | 76.61 | 75.06 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) 等 | 55 | 10.67 | 18.47 | 87.27 | 79.95 | |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕) 等 | 39 | 4.64 | 11.51 | 20.51 | 57.85 | |
K0463 | 骨折観血的手術(膝蓋骨) 等 | 19 | 3.58 | 16.21 | 21.05 | 49 | |
K0483 | 骨内異物(挿入物)除去術(下腿) 等 | 19 | 0.95 | 2.68 | 5.26 | 36.58 |
最も多い骨折観血的手術(大腿)は、高齢者大腿骨転子部骨折に対する骨折観血的手術に加え、高エネルギー外傷や多発外傷による大腿骨骨折に対する手術が含まれます。人工骨頭挿入術は、ほとんどが高齢者大腿骨頚部骨折に対する手術であり、基礎疾患や合併症のため、平均術前日数が長く転院率が高くなっています。骨折観血的手術(前腕)は橈骨遠位端や骨幹部骨折に対する骨折観血的手術であり、若年者が多いのが特徴です。
産科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8981 | 帝王切開術 緊急帝王切開 等 | 89 | 10.46 | 7.85 | 1.12 | 32.18 | |
K9061 | 子宮頸管縫縮術 マクドナルド法 等 | 39 | 0.77 | 4.74 | 0 | 31.95 | |
K9091イ | 流産手術 妊娠11週までの場合 手動真空吸引法によるもの | 21 | 1.19 | 1 | 0 | 34.14 | |
K9122 | 異所性妊娠手術 腹腔鏡によるもの 等 | 16 | 0.19 | 2.94 | 0 | 32.13 | |
K9062 | 子宮頸管縫縮術(シロッカー法) 等 | 11 | 0.64 | 11.09 | 0 | 34.45 |
当院は総合周産期母子医療センターのため、ハイリスク妊婦の患者さんが非常に多く、分娩に占める帝王切開の割合が40%におよびます。緊急帝王切開が多いため、麻酔科・手術室と連携し、安全かつ速やかな施術に努めています。
分娩時の会陰裂傷がなるべく軽度になるように努めていますが、ハイリスク分娩が多いためⅢ度の裂傷も発生します。適切に縫合術を行い治療しています。
子宮頸管無力症という流早産の原因となる疾患も多く見られ、子宮頸管縫縮術を行い、子宮口を開大するのを防ぐ手技を多く施行しています。
子宮頸癌初期の患者さんの紹介も多く、子宮頸部切除術を行い治療しています。
分娩時の会陰裂傷がなるべく軽度になるように努めていますが、ハイリスク分娩が多いためⅢ度の裂傷も発生します。適切に縫合術を行い治療しています。
子宮頸管無力症という流早産の原因となる疾患も多く見られ、子宮頸管縫縮術を行い、子宮口を開大するのを防ぐ手技を多く施行しています。
子宮頸癌初期の患者さんの紹介も多く、子宮頸部切除術を行い治療しています。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K841-21 | 経尿道的レーザー前立腺切除術 ホルミウムレーザーを用いるもの 等 | 53 | 1.09 | 1.77 | 0 | 74.08 | |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 等 | 29 | 1.03 | 3.14 | 0 | 71.62 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 24 | 0.67 | 5.67 | 4.17 | 65.17 | |
K773-2 | 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 | 22 | 1.32 | 5.18 | 4.55 | 63.36 | |
K841-5 | 経尿道的前立腺核出術 | 15 | 1.07 | 4.8 | 0 | 74.33 |
前立腺肥大症はレーザーによる経尿道的切除術を、腎がん、膀胱がん、前立腺がんはほぼ腹腔鏡下での手術を行っております。
また、尿路結石の手術も経尿道的に行われ、低侵襲な手術がメインとなっています。
また、尿路結石の手術も経尿道的に行われ、低侵襲な手術がメインとなっています。
耳鼻咽喉・頭頚部外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K3772 | 口蓋扁桃手術 摘出 等 | 40 | 1 | 6.65 | 0 | 21.18 | |
K368 | 扁桃周囲膿瘍切開術 | 40 | 0.4 | 6.7 | 0 | 35.83 | |
K309 | 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 | 13 | 1 | 0.69 | 0 | 5.08 | |
K287 | 先天性耳瘻管摘出術 | 11 | 1 | 2 | 0 | 12.64 | |
K331 | 鼻腔粘膜焼灼術 | – | – | – | – | – |
扁桃炎を繰り返す慢性扁桃炎の方や、小児で扁桃肥大による睡眠時無呼吸の方、IgA腎症などの扁桃病巣感染症の方には全身麻酔下に扁桃摘出術を行っています。この手術により扁桃炎の予防、無呼吸の改善、腎症の悪化の予防という治療効果を目指しています。
扁桃周囲膿瘍の方で、膿瘍が明らかな場合は早期の治癒を目指して、局所麻酔下に扁桃周囲膿瘍切開術を行っています。
内服治療では改善しない難治性の滲出性中耳炎の方や反復性中耳炎の小児には全身麻酔下に鼓膜換気チューブ留置術を行っています。これは聴力の改善と、炎症の改善のためです。
扁桃周囲膿瘍の方で、膿瘍が明らかな場合は早期の治癒を目指して、局所麻酔下に扁桃周囲膿瘍切開術を行っています。
内服治療では改善しない難治性の滲出性中耳炎の方や反復性中耳炎の小児には全身麻酔下に鼓膜換気チューブ留置術を行っています。これは聴力の改善と、炎症の改善のためです。
心臓血管外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K610-3 | 内シャント設置術 等 | 33 | 0 | 1.09 | 0 | 69.76 | |
K5551 | 弁置換術 1弁のもの 等 | 12 | 2.33 | 22 | 8.33 | 73 | |
K5552 | 弁置換術 2弁のもの 等 | 12 | 4 | 30.67 | 8.33 | 65.42 | |
K552-22 | 冠動脈,大動脈バイパス移植術(人工心肺不使用)(2吻合以 等 | – | – | – | – | – | |
K5606 | 大動脈瘤切除術(腹部大動脈(分枝血管の再建)) 等 | – | – | – | – | – |
冠動脈バイパス手術:心臓に血液を送る冠状動脈に狭窄、閉塞がありカテーテル治療不適応な病変に対しては冠動脈バイパス手術を行っています。基本的には心拍動下(人工心肺を使用しない)に冠動脈バイパス手術を行っています。適応を選びながら胸骨を切らずに左の胸を小さく切って行う冠動脈バイパス手術も導入しています。循環器内科グループとハートチームを形成しており、急性心筋梗塞、不安定狭心症に対する緊急手術も遅滞なく行っています。
弁膜症:リウマチ性弁膜症は減少しており石灰化による狭窄と変性による閉鎖不全が増加しています。患者さん、ご家族に病態をよく理解していただいた上で年齢も考慮し弁置換適応の方には生体弁、機械弁の選択をしています。形成が可能な形態なら積極的に弁形成を行っています。さらに、胸骨を切らずに右の胸を小さく切開して行う低侵襲手術による弁形成手術も導入しています。大動脈基部拡大に伴う大動脈弁閉鎖不全の症例に対しても自己弁温存の大動脈基部再建手術を行っています。感染性心内膜炎に伴う緊急手術も診断後、早期に積極的に外科治療介入をするようにしています。
上行~弓部大動脈瘤:大動脈基部の拡大がある症例では自己の大動脈弁を温存する手術を積極的に行っています。上行~弓部の大動脈瘤に関しては基本的に外科手術を行っています。人工心肺を用いて低体温、循環停止法を用いて弓部分岐(頭や上肢に血液を送る血管)を再建し上行・弓部大動脈の人工血管置換手術を行っています。大動脈基部病変に対しては可能な限り大動脈弁温存の基部再建手術を行っています。
急性大動脈解離:大動脈が裂けるため突然死の原因の一つです。診断後は緊急で手術を行わなければ命に関わります。手術は人工心肺を使用し体温を下げて大動脈を人工血管に取り替えます。心臓血管外科医はオンコールで、麻酔科医も24時間常駐しており緊急手術に対応しています。
腹部大動脈瘤:当院では放射線科と連携し治療にあたっており外科手術、ステント治療の両方が可能です。患者さんの希望を聞きながら方針を決定しています。
慢性腎不全対する動静脈シャント手術:慢性腎不全により維持透析が必要になった患者さんに主に前腕の動脈と静脈を吻合する手術です。動脈血を静脈に流すことで血流を増やし、血液を抜く管と血液を返す管の2本の管を留置し、透析の機械と接続し透析を行えるようにします。糖尿病の増加に伴い糖尿病性腎症から透析導入になる方も増えています。
高齢化が進んでおり併存疾患(糖尿病、腎不全で透析、高度の動脈硬化など)や過去の心臓手術の既往のある方も増加し、複雑病変の方が増えてきていますが、循環器内科と協力しハートチームとして適切な時期に万全を期して治療を行っています。
弁膜症:リウマチ性弁膜症は減少しており石灰化による狭窄と変性による閉鎖不全が増加しています。患者さん、ご家族に病態をよく理解していただいた上で年齢も考慮し弁置換適応の方には生体弁、機械弁の選択をしています。形成が可能な形態なら積極的に弁形成を行っています。さらに、胸骨を切らずに右の胸を小さく切開して行う低侵襲手術による弁形成手術も導入しています。大動脈基部拡大に伴う大動脈弁閉鎖不全の症例に対しても自己弁温存の大動脈基部再建手術を行っています。感染性心内膜炎に伴う緊急手術も診断後、早期に積極的に外科治療介入をするようにしています。
上行~弓部大動脈瘤:大動脈基部の拡大がある症例では自己の大動脈弁を温存する手術を積極的に行っています。上行~弓部の大動脈瘤に関しては基本的に外科手術を行っています。人工心肺を用いて低体温、循環停止法を用いて弓部分岐(頭や上肢に血液を送る血管)を再建し上行・弓部大動脈の人工血管置換手術を行っています。大動脈基部病変に対しては可能な限り大動脈弁温存の基部再建手術を行っています。
急性大動脈解離:大動脈が裂けるため突然死の原因の一つです。診断後は緊急で手術を行わなければ命に関わります。手術は人工心肺を使用し体温を下げて大動脈を人工血管に取り替えます。心臓血管外科医はオンコールで、麻酔科医も24時間常駐しており緊急手術に対応しています。
腹部大動脈瘤:当院では放射線科と連携し治療にあたっており外科手術、ステント治療の両方が可能です。患者さんの希望を聞きながら方針を決定しています。
慢性腎不全対する動静脈シャント手術:慢性腎不全により維持透析が必要になった患者さんに主に前腕の動脈と静脈を吻合する手術です。動脈血を静脈に流すことで血流を増やし、血液を抜く管と血液を返す管の2本の管を留置し、透析の機械と接続し透析を行えるようにします。糖尿病の増加に伴い糖尿病性腎症から透析導入になる方も増えています。
高齢化が進んでおり併存疾患(糖尿病、腎不全で透析、高度の動脈硬化など)や過去の心臓手術の既往のある方も増加し、複雑病変の方が増えてきていますが、循環器内科と協力しハートチームとして適切な時期に万全を期して治療を行っています。
脳神経外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 24 | 1.17 | 20.79 | 45.83 | 78.58 | |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 等 | 12 | 1.33 | 29.92 | 33.33 | 54.42 | |
K171-21 | 内視鏡下経鼻的下垂体腫瘍摘出術 等 | – | – | – | – | – | |
K1643 | 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの) 脳内のもの 等 | – | – | – | – | – | |
K1772 | 脳動脈瘤頸部クリッピング(2箇所以上) | – | – | – | – | – |
当院で最も手術件数の多かったのは慢性硬膜下血腫と脳動脈瘤クリッピングです。いずれも救急センター受診後に緊急手術になることが多い疾患です。当院はいつでも緊急手術を行う体制が整っており、脳外科的緊急疾患を速やかに治療できるのが最大の長所です。
下垂体腫瘍や頭蓋内腫瘍(脳腫瘍)の予定手術も積極的に行っています。他にも小児の先天異常や水頭症に対する手術など、さまざまな分野の脳外科領域の疾患に対応しています。
下垂体腫瘍や頭蓋内腫瘍(脳腫瘍)の予定手術も積極的に行っています。他にも小児の先天異常や水頭症に対する手術など、さまざまな分野の脳外科領域の疾患に対応しています。
新生児内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K9132 | 仮死新生児蘇生術 仮死2度AP 等 | 35 | 0 | 96.97 | 5.71 | 0 | |
K9131 | 仮死新生児蘇生術 仮死1度AP 等 | 33 | 0 | 50.27 | 9.09 | 0 | |
K6334 | ヘルニア手術 臍帯ヘルニア 等 | – | – | – | – | – | |
K2762 | 網膜光凝固術 その他特殊なもの(一連につき) | – | – | – | – | – | |
K7511 | 鎖肛手術 肛門膜状閉鎖切開 | – | – | – | – | – |
当院は総合周産期母子医療センターとして認可されています。地域から多くのハイリスク妊婦を受け入れており、年間分娩件数も1000件を超えています。早産児は、出生児に呼吸不全を認めることが多く、すみやかな新生児仮死蘇生術が必要になります。予定日前後の分娩でも予期せず、新生児仮死をきたすことがあり、この際も新生児仮死蘇生術が必要になります。当院では24時間体制で異常分娩に新生児科医が立会い、新生児仮死蘇生術が行える体制を整えています。
腎臓内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K610-3 | 内シャント設置術 等 | 15 | 14.2 | 19.8 | 6.67 | 59.27 | |
K616-4 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 | – | – | – | – | – | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | – | – | – | – | – | |
K6072 | 血管結紮術(その他) 等 | – | – | – | – | – | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 等 | – | – | – | – | – |
当科では末期腎不全の治療として血液透析、腹膜透析、腎移植の治療を行っています。この中で最も多いのは血液透析となります。血液透析を行うためには内シャントが必要になります。他疾病にて入院治療経過中に腎機能低下、透析導入となる患者さんもしばしばおり、そのため手術前後の入院日数が長期となることもあります。予定された内シャント手術では入院しないことも多いです。
血液腫瘍内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6113 | 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 等 | 10 | 12.3 | 26.1 | 0 | 51.1 | |
K664 | 経皮的内視鏡下胃瘻増設術 等 | – | – | – | – | – | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | – | – | – | – | – | |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ切除術(2cm未満) 等 | – | – | – | – | – | |
K726 | 人工肛門造設術 | – | – | – | – | – |
当科では病期の進行度や患者さんの背景、年齢や全身状態を考慮し、それぞれの診療ガイドラインに沿って、がん患者さんやその家族が安心できる最善の診断・治療を行っています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 104 | 0.81 |
異なる | 107 | 0.83 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | – | – |
異なる | – | – | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 80 | 0.62 |
異なる | – | – |
当院では高齢かつ合併症(糖尿病、尿路感染など)の多い患者さん、寝たきりの患者さん、がん患者さん、低体重出生時など、幅広い年齢層、疾患の患者さんへ診療を行っており、近隣施設からも合併症を有する重篤な感染患者さんを受け入れているので、症例数が多くなっています。
手術・処置等の合併症については、どのような術式でも一定の確率で起こり得るものであり、創部感染床頭が挙げられます。合併症を予防するため、手術や処置などを行う際には細心の注意を払い施行しております。主に感染症内科を中心に発生防止、および治療に取り組んでおります。
手術・処置等の合併症については、どのような術式でも一定の確率で起こり得るものであり、創部感染床頭が挙げられます。合併症を予防するため、手術や処置などを行う際には細心の注意を払い施行しております。主に感染症内科を中心に発生防止、および治療に取り組んでおります。
更新履歴
- 2019/9/27
- 平成30年度の「病院情報」を公開しました。