腎臓内科

診療内容

腎臓内科は非常に幅広い疾患を扱う診療科です。我々は成人腎臓疾患のすべての領域の診療を行っております。

  • 急性腎不全
  • 低カリウム血症などの電解質異常をきたす腎疾患
  • 慢性腎臓病診療(腎炎症候群・ネフローゼ症候群・糖尿病性腎症・高血圧性腎硬化症・常染色体優性多発性嚢胞腎など)
  • 腎代替療法(血液透析・腹膜透析・腎移植)
  • 腎代替療法に関する合併症診療(透析シャント不全に対する診療・透析患者さんの肺炎などの急性期疾患など)
  • その他血液浄化療法
  • ※腎移植手術は泌尿器科医師と、シャント不全に対する治療は放射線医師と恊働して行っております。

腎臓内科外来のご紹介

腎臓内科として腎臓内科外来・血液浄化センター・腹膜透析外来・腎移植外来・在宅透析外来を行っております。

お手数ですが事前に地域医療連携室で予約頂き、紹介状持参して下さいますようお願い申しあげます。

腎臓移植ご希望の方はパンフレットもご参考にして下さい

スタッフ紹介

照屋 周造
芝池 庸仁
伊是名 純弥
岩橋 紗良

診療実績

当科での診療実績

年間腎生検数80件
血液透析患者年間新規導入数約50人
CAPD患者数22名
外来腎移植患者数120名

その他にも副腎静脈サンプリング・嚢胞腎塞栓術・嚢胞腎感染ドレナージなども放射線科と合同で行なっております

透析医療の自主機能評価指標

1.施設状況 ①施設の種別 病院
②(有床の場合)病床数 559床
③ペーシェントステーション台数(透析ベット数) 17台
2.施設の機能 ①準夜透析の可否(21時以降終了) 緊急時のみ
②(可の場合)透析室の終了時間(通常時の最終透析回収時間) 18時
③オーバーナイト透析の可否(日をまたがる透析で6時間透析以上) 不可
④在宅血液透析の可否
⑤オンラインHDFの可否 不可
⑥シャント手術の可否
⑦PTAの可否
⑧障害者自立支援医療機関かどうか 自立支援医療機関である
⑨処方の区分(院内処方・院外処方) 院外処方
⑩腎代替療法実績加算の有無 ある
⑪下肢末梢動脈疾患指導管理加算の有無 ある
3.医療スタッフの状況 ①透析に関わる医師数 常勤:4人
②透析医学会会員の医師数 4人
③透析専門医の人数 3人
④透析技術認定士の人数 1人
⑤透析に関わる看護師数 常勤:10人 非常勤(週1回以上の勤務):1人
⑥腎不全看護認定看護師の人数 0人
⑦慢性腎臓病療養指導看護師の人数 常勤:4人
⑧透析に関わる臨床工学技士数 常勤:4人
⑨血液浄化専門臨床工学技士の人数 0人
⑩認定血液浄化臨床工学技士の人数 0人
⑪透析に関わるメディカルソーシャルワーカーの人数 常勤:0人 非常勤(週1回以上の勤務):0人
⑫管理栄養士の人数 常勤:0人 非常勤(週1回以上の勤務):0人
患者の状況 ①外来HD患者数 19人
②外来PD患者数 30人
③外来透析患者に対する後期高齢者の比率 16%
治療指標(外来HD患者対象) ①腎性貧血管理「Hb10.0g/dl以上の比率) 63%
②P管理(P6.0mg/dl以下の比率) 47%
③PTH管理(iPTH240pg/ml以下、あるいはwhole PTH150pg/ml以下の比率) 78%
④透析時間(4時間以上の患者の比率) 90%
⑤透析時間(5時間以上の患者の比率) 5%
⑥透析時間(6時間以上の患者の比率) 5%
⑦透析量(kt/ V1.2以上の比率) 58%

後期研修プログラム

当院の腎臓内科の特徴としては関わる分野が広く腎臓(腎炎などの腎疾患・腎移植・血液透析・CAPD・ICU血液浄化・interventional nephrology)・膠原病リウマチ・内分泌・中毒診療と幅広い分野を扱っています。
指導医も集中治療室の当直や離島総合病院での救急当直もしており非常にactiveです。

また不明熱などの診断の難しい総合内科疾患の入院も当科が担当しており診断過程を日々、多くの指導医と研修医で議論できます。指導医の多くが離島総合病院での勤務を経験しています。

当院腎臓内科の研修目標として以下のものをあげています。
給与や後期研修医全般のことはハワイ大学事務所後期研修医要項を参考ください。

腎臓内科

  • 腎炎・ネフローゼ・急性腎不全の初期診断・治療を行える
  • 保存期腎不全の患者を外来で診療し、透析導入になる以前からTotal Renal Careをめざして、血液透析・CAPD・腎移植と患者ごとに応じた治療法を実践している。腎移植に関して、術前・術後・外来と管理できるよう症例を経験する。
  • 血液透析患者さんの維持透析診療・並びに合併症の管理が行える
  • 血漿交換・LDLアフェレーシスなどの特殊血液浄化の適応を理解し、実践できる
  • ICUにおける血液浄化療法に関して、欧米のコンセンサスを理解し、血液浄化療法を選択できる。心臓大血管手術患者の血液浄化を適切に行う
  • Interventional nephrologyを積極的に導入し、血液シャント肢のPTA・腎嚢胞の塞栓/ドレナージ術・副腎静脈サンプリングなどを術者として施行する
  • 卒後5年目以降で離島での250床での総合病院で腎臓内科のchiefとして勤務し、general nephrologyを実践できる(最低1年間勤務)

当科関連で取得できる専門医

日本内科学会総合内科専門医/プライマリケア連合医会認定医/透析医学会専門医/腎臓専門医/臨床腎移植専門医/リウマチ専門医/日本集中治療学会専門医

後期専攻医過程

3年目 他のsubspecialityの希望者と共通のプログラムで、当院の特徴といえます。

ICU/CCU/血液内科を中心とした研修で、その他に希望なども含めてローテーションしていただきます。
ICU研修にて内科ICU患者の主治医として、人工呼吸管理・モニタリング(hemodynamic minitoringなど)を研修してもらい、敗血症のスタンダードな治療・ARDS・中毒・AKI・その他の内科ICU研修を行なってもらいます。

CCU研修においては循環器のレジデントを指導する立場にあり、重症心不全・PCIの患者・心臓血管外科の患者の術後管理を行います、心臓超音波が内科後期専攻医は全員習得しています。
また週2回の心臓カテーテル検査に入りカテーテルの挿入やガイドワイヤー操作を学びます。
このICU/CCUでの経験は垣根のない当院内科だからこそできる研修です。残りの期間は個人の希望と各科のバランスでローテーションしてもらいます。救急・放射線科もローテーションした者もおり、各人の目標に応じて変更できます。

4年目 内科のチーフレジデントの学年で、病院の中では非常に重要な学年です

この時期になると、救急疾患に対しては十分な初期対応と救急治療が出来ており、ICU/CCUでの研修の成果もあり基本手技は習得できています。また内科学会認定医の取得の学年でもあります

腎臓内科に特化した研修ではありますが、他の科と半年ずつ研修した者も過去にはいます。腎臓内科(リウマチ・膠原病も含みます)の研修内容は以下の通りです

  • 腎炎・ネフローゼ・急性腎不全の初期診断・治療を行える。レジデントの指導が適切に行える
  • 保存期腎不全の患者を外来で診療し、透析導入になる以前からTotal Renal Careをめざして、血液透析・CAPD・腎移植と患者ごとに応じた治療法を実践している。腎移植に関して、術前・術後・外来と管理できるよう症例を経験する。
  • 血液透析患者さんの維持透析診療・並びに合併症の管理が行える
  • 血漿交換・LDLアフェレーシスなどの特殊血液浄化の適応を理解し、実践できる
  • ICUにおける血液浄化療法に関して、欧米のコンセンサスを理解し、血液浄化療法を選択できる。心臓大血管手術患者の血液浄化を適切に行う
  • Interventional nephrologyを積極的に導入し、血液シャント肢のPTA・腎嚢胞の塞栓/ドレナージ術・副腎静脈サンプリングなどを術者として施行する
  • リウマチ・膠原病疾患に対して入院・外来診療ができる(詳しくはリウマチ・膠原病科を御覧ください)

5年目 離島総合病院勤務

5年目は石垣島の県立八重山病院、宮古島の宮古病院で中規模の総合病院で総合内科医として勤務し、腎臓内科症例に対しては専門家として対応してもらいます。
非常に成長する1年間で、指導医の中には2年以上いた人もいます。当直で入院させた患者さんを退院まで担当するスタイルは、しっかりとした内科ローテーションスタイルを経験した者でないとできません。当科の医師は総合内科医として勤務し、腎臓疾患に対しては腎生検を施行し専門診療も行なっています。

6年目以降

離島勤務後は当院での指導医として勤務希望される方は勤務していただきます。この学年以降で透析医学会専門医などの専門医申請の時期です。当科の専門医認定は幅広く充実していますので希望の専門医取得していただきます。

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