小児科

小児科外来の紹介

平日(火曜日を除く)の午前中に小児科一般外来を行っています。その他、内分泌・消化器・アレルギー疾患について専門外来を行っています。

主な対象疾患

  • 小児科一般
    ※心疾患および神経・発達疾患は、常勤専門医が不在なため他院受診をお願いいたします。
  • 小児内分泌:低身長、肥満、思春期早発、甲状腺疾患など
  • 小児消化器:腹痛、下痢、血便、便秘、肝疾患、黄疸など
  • 小児アレルギー:食物アレルギー、アレルギー性鼻炎、重症喘息など

外来受診される方へ

  • 当院は地域医療支援病院であり、受診の際は紹介状が必要です。紹介状がない、あるいは持参を忘れた場合は選定療養費が算定されます。
  • 一般・専門によらず、小児科外来の初診は予約が必要となります。平日午前9時~午後5時に、地域医療連携室(398-973-4111)へご連絡ください。
  • 感染対策の観点から、発熱や嘔吐・下痢等がある場合は小児科外来へ起こしいただけません。かかりつけ医を受診いただき、症状が落ち着いてから再度ご予約ください。

小児科病棟の紹介

  • 受け持ち看護体制(7:1)を行っています。
  • 転落などの事故防止の観点から、ご家族の方にも治療や入院生活に参加していただき、インフォームド・コンセントを重視した生活指導を行っております。
  • 平日日中は保育士が常駐しています。

小児科スタッフ・フェロー募集

沖縄県は人口における小児の割合が全国で最も高い一方、小児人口10万人あたりの小児科医師数は全国を下回っており、小児医療の需要が高い地域です。

当院は那覇空港から車で約1時間の場所にあり、小児地域医療センターの役割を担っています。小児の一般・救急医療医に加えて、専門疾患(内分泌疾患、アレルギー疾患、消化器疾患)についても専門医の指導を受けながら診療することができます。また、新生児内科と連携して医療ケアを必要とするお子様にも多く対応しています。

当院で取得可能なサブスペシャリティ専門医

  • 日本内分泌学会認定 内分泌代謝科(小児科)専門医
  • 日本アレルギー学会認定専門医(小児科)
  • 日本小児感染症学会認定専門医:沖縄県立南部医療センター・こども医療センターと連携

医師紹介

金城 さおり
又吉 慶
辻 泰輔
川口 真澄
岩井 剛史
荒木 かほる
江花 涼

小児科診療実績

内分泌部門 (2011-2016年の内訳)

ⅰ)間脳・下垂体疾患、成長障害59名
ⅱ)甲状腺疾患61名
ⅲ)副甲状腺疾患、カルシウム代謝異常8名
ⅳ)副腎疾患13名
ⅴ)性腺疾患38名
ⅵ)糖尿病12名
ⅶ)脂質異常症5名
ⅷ)肥満症25名
総計221名

アレルギー部門

2015年度食物経口負荷試験59件
2016年度
(4月から12月まで)
食物経口負荷試験39名
アレルギー性鼻炎の舌下免疫療法1名

消化器・肝臓部門(18歳以下)2015~2017年度検査

2017年度 小児への経皮的肝生検 10件

  • 自己免疫性肝炎
  • アラジール症候群
  • Wilson病
  • 肝移植後の線維化
  • NASH 脂肪織肝炎
  • 薬剤性肝炎
  • 胆道閉鎖症術後の慢性肝炎など

2015~2017年度 小児へ消化管内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)総数 157件
下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)総数 144件

過去に施行した消化器系の検査、手技で大きな合併症はありませんでした。

小児消化管内視鏡数

長く続く腹痛や血便の精査のため、内視鏡検査を施行し、
以下のような病気を診断・治療しました。

  • ヘリコバクター・ピロリ菌感染
  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
  • 好酸球性食道炎・胃腸炎
  • Henoch-Schönlein 紫斑病
  • 潰瘍性大腸炎、クローン病
  • 大腸ポリープなど

“大リーガー小児科医”との交流

2016年度

Dr. Ran D Goldman
カナダの名門British Columbia大学の小児救急教授と定期的なインターネット会議を施行しました。今後も継続予定です。

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2017年1月

Diane Indyk先生。
ニューヨークから一般小児科診療の指導のため来院されました。

2017年2月

Jeremy King先生。
ハワイから小児消化器疾患の指導のため来院されました。

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2017年11月-2018年2月

Thomas L. Hurt先生( Pediatrics Emergency Medicine, Mary Bridge Children’s Hospital, ワシントン大学臨床准教授)。
小児科一般、小児救急を長期間指導してくれました。
英語の論文指導・発表指導も受けました。

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2018年3月のとある1週間

Ran D Goldman先生(カナダの名門. British Columbia大学の小児救急部門教授)。
小児救急、臨床研究について指導してくれました。
英語の論文指導・発表指導も受けました。

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2018年5月

Duralde先生夫妻 (Mary Bridge Children’s Hospital, Tacoma)沖縄県でも増加している子どもの虐待の診断・対応について、アメリカの指導医から教えてもらいました。

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小児科病棟の紹介

看護体制

  • 受け持ち看護体制(7:1)を行っています。
  • 小学生以下の患者さんはご家族の付き添いをお願いしています。
  • お子様の精神的安定をはかるため、ご家族の方にも、治療や入院生活に参加していただき、インフォームドコンセントを重視した生活指導を行っております。

保育士・養護学校体制

  • 長期入院のお子様への体制として、保育士と養護学校の先生が平日は常駐しています

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新生児内科部門

  • 1978年に県内で初、国内でも最も早期に創設されたNICUで、沖縄県中北部地区唯一の総合周産期母子医療センターです。
  • NICU12床、GCU18床で休日、昼夜問わず、365日24時間体制で専任の医師、看護師が対応しています。急患にも対応します。
  • 退院後の発達支援や予防接種など、赤ちゃんが社会で元気に成長していけるように退院後も地域と協力しながらサポートしていきます。

医師紹介

源川 隆一
木里 頼子
真喜屋 智子
新嘉喜 映佳
円谷 悠子
中司 暉人
白川 忠信

新生児内科診療実績

【診療実績】2018年度

  • 年間入院数 333~1000 例
  • 極低出生体重児(1500g未満) 31 例
  • 超低出生体重児(1000g未満) 25 例

当センターで扱う症例

  • 早産児(在胎36週未満、出生体重2000g未満)
    2002年の総合周産期母子医療センター開設以降、当センターの超低出生体重児の生存率は94%です。
    極低出生体重児の救命率はさらに高く99%が生存退院します。体重が2000gを越えている場合でも、低血糖や呼吸障害がある場合はNICUで治療を行います
  • 呼吸障害の見られる児
    低酸素血症や呻吟、陥没呼吸、無呼吸発作を認める児に対して、人工呼吸や持続陽圧換気などの呼吸管理を行います。
    先天性の気道疾患に対しては耳鼻科医とともに迅速に対応します。肺高血圧症に対するNO吸入量法も行えます。
  • 神経症状のある児
    先天性中枢神経疾患(水頭症、全前脳胞症、裂脳症、滑脳症、Dandy-Walker症候群、髄膜瘤など)やけいれん等の症状がみられるお子さんに対し、脳外科医、小児神経専門医と協力して外科治療を含めた全身管理を行います。
  • 先天性心疾患が疑われる児
    出生後、チアノーゼや心雑音などの症状があるお子さんは、NICUへ入院し精査を行います。
    外科手術や緊急処置が必要と判断された場合、南部医療センター・こども医療センターへ転院となりますが、内科的治療で対応できる場合は心臓専門医と連携を取りながら当院で治療を継続します。
  • 外科手術が必要な児
    当院には小児外科専門医、整形外科医が常勤しており、鎖肛、食道閉鎖、十二指腸閉鎖、小腸閉鎖をはじめ内反足や関節拘縮、骨折などあらゆる外科疾患に対応が可能です。
  • 先天異常を合併した児
    染色体異常や奇形症候群のお子さんに合併した疾患の治療を行うと共に、そのご家族をサポートしていきます。
  • 重症黄疸
    早発黄疸や交換輸血が必要な重症黄疸の治療を行います。
  • その他、哺乳不良、なんとなく元気がない、弱い泣き声、易刺激性、嘔吐など新生児期早期の様々な症状に対応します。
  • 臨床心理士、地域の保険師と連携しながら診療しています。
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