集中治療科

概略

当院ICU・CCUは1979年9床で開設され、2001年10月に新病院へ移転後は12床、2006年10月には14床へと増床した。2006年4 月から集中治療認定施設となった。看護体制は39名で3交代勤務:日勤9~11人。準夜勤7人、深夜勤7人を配置している。臨床工学士が医療機器の集中管理を行っている。

ICU常勤医師1名、2〜3か月間のICUローテート研修医2名(内科研修医1、外科研修医1)がそれぞれ内科、外科系患者の全身管理を行っている。特殊な科のCCU、小児科、脳外科は主治医制となっている。

特徴

  • 全ての科を受け入れており年間約延べ1,000~1,100例の入室で、平均在室日数4日前後と患者の入退室の回転が早い。
  • 予定入室が約20%、緊急入室80%(全症例の約50~54%が救急室からの入室)のため、満床時のベッド調整が最大の問題である。
  • 各科の壁がない
    すぐにコンサルトできる体制が整っている。患者急変時は、ICU常勤医師を含む居合わせた医師・看護師全員でACLSが行われるのは当院の良い所である。
  • さまざまな症例が経験できる
    心大血管手術120~160例を含む周術期管理、多発外傷、熱傷、呼吸不全、急性冠動脈症候群、中毒など多種多様な症例の中には、一生に1度遭遇するかどうかの稀な症例もある。
  • いろんな手技が経験できる
    気管挿管、中心静脈穿刺、胸腔チューブ、気管支鏡から百聞は一見にしかずの
    • PCPS(Percutaneous CardioPulmonary Support:経皮的心肺補助装置)
    • ECMO(ExtraCorporeal Membrane Oxygenation:体外膜型酸素付加装置)
    • IABP(IntraAortic Balloon Pumping:大動脈内バルーンパンピング)
    • CHDF(Continuous HemoDiaFiltration:持続血液透析濾過法)
    など高度な医療機器が数台稼働している事も稀ではない。
  • 看護師のレベルが高い
    仕事を早く覚えようと思うなら看護師と仲良くするのが一番の近道である。チームワークがうまくできる研修医程、成長も早い。

以上当院のICUの概略を述べたが、最近Intensivistを志望する研修医が出始めた。

ICUは君たちを待っている!

診療体制

医師

スタッフ:1人
ICU委員長を兼ね常勤でレジデントの指導にあたる

レジデント
内科:1人、外科:1人常駐

小児科はグループ診療

看護師

39人で3交代勤務
日勤:9~11人、準夜勤:7人、深夜勤:7人を配置

臨床工学士

1人
主にレスピレーターの管理を行っている

診療内容

病床数

ICU・CCU 14床

診療科

全診療科を対象とし、呼吸、循環、代謝、その他の重篤な急性機能不全の患者を収容し強力かつ集中的に治療、看護を行うことにより、その効果を期待する部門である。

入室する対象患者

  • 先天性心疾患(姑息的手術、根治手術)
  • 後天的心疾患(バイパス手術,弁置換手術、弁形成術、PCPS管理)
  • 虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症、IABP管理)
  • 大動脈瘤,解離の術前、術後の患者
  • 腎不全を伴う循環不全患者
  • 多臓器不全
  • 多発外傷、熱傷
  • ショック

スタッフ紹介

井澤 純一
酒井 亮裕
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