初期研修医の一日・研修修了者の声

初期研修医の1日

  • 初めまして。産婦人科コースの小菅顕大と申します。研修医1年目の主な仕事は救急・病棟対応のファーストタッチです。不安な時や急変時は2年目の先生方がそばで指導してくれるため、安心して日々診療ができ、数多くの症例を経験できます。座学で学んだことを実際の症例として診て、経験する時期と言えます。

    • 6:00~ 採血+ルート確保

      研修医1年目の仕事は採血から始まります。15名前後を同じローテーションの同期と分担します。予定手術の患者さんのライン確保も行います。

    • 7:00~ プレラウンド

      研修医1年目は褥婦さんを担当するため、出産後の症状や体調を確認します。

    • 7:30~ カンファレンス

      当日の役割分担や予定手術の確認、勉強会などを行います。小児科と合同でリスクが高い妊婦さんのマネージメントや社会背景を含めた話し合いを行います。

    • 8:30~ 病棟業務

      手術の補助や、陣痛室のモニター管理などをやりながら、空いた時間で回診を行います。褥婦さんのプレゼンを指導医に行って、日々の疑問を解決して いきます。
      『熱がでています』『頭痛があります』など患者さんに何か変化があったときはまず研修医1年目が呼ばれます。
      病歴を聞き、診察をして、上級医に相談しながら、検査をオーダーします。発熱の精査ではグラム染色も行います。
      また、当院では助産師さんではなく、研修医1年目が経膣分娩の直接介助することができ、赤ちゃんを取り上げることもできます。

      グラム染色
      感染症診療でとても重要な検査です。当院では喀痰、 尿、髄液などをグラム染色をした上で抗生剤を選択してい きます。グラム染色をすることで感染症の起因菌が何かを 想定する癖がついてとても勉強になります。

    • 17:00〜 当直帯切り替り

      研修医1年目、専攻医、指導医でチームになって救急や病棟の対応を行います。寝れない時も多々ありますが、かわいい赤ちゃんの顔を見ると癒されます。

    • 6:00~ 病棟採血

      内科の採血を手伝いながら、研修医2年目の先生と一緒にこどもの採 血をします。慣れてくると検査のためのルート確保も行います。

      採血/血液培養
      採血は医師にとって必要な基本手技です。特に内科の採血は多く、 20名以上を1人でやる時もあります。1年目からたくさん経験することで どの病院の研修医より血管を探す自信がつきます。診断はできてもラ イン確保ができないと治療を開始できません。このような基本的な下 積みを経て医師として成長していきます。

    • 7:00~ プレラウンド

      小児科は研修医1年目が回診でプレゼンテーションをするため、研修医2年目~専攻医の先生と一緒に患者さんの様子を見に行きます。回診前に わからないことを相談しながら方針を考えます。

    • 7:30~ 小児科カンファレンス

      研修医、指導医が持ち回りで勉強会を行います。ケースレポートを中心にプレゼンテーションをします。資料作成の際に指導医と一緒に作成する ためとても勉強になります。

    • 9:00~ 回診

      研修医1年目がプレゼンテーションを行い研修医2年目~専攻医がサポートをしてくれます。研修医ではわからない疑問などを指導医からアドバイスをもらいながら患者さんを診察します。

    • 12:00~ 病棟業務

      Admission noteを作成するために患者さん・家族からお話をきいて、診察をします。アレルギー負荷試験、ホルモン負荷試験などをやりながら、病棟患者になにかあれば対応します。

      Admission note
      患者さんが入院するときのサマリーを書きます。患者さんの「診断名」「病歴」「社会歴」「現病歴」「身体診察」などを記載し、自分なりの考えを記載します。研修医2年目の先生にわからないことを聞いたり、添削してもらいながら日々勉強です。診察し、所見をとることで患者さんから学んでいきます。

    • 16:45〜 当直帯へ申し送り

  • 初めまして。プライマリケアコース研修医2年目新村真人と申します。研修医2年目の仕事は様々ですが、なんといっても病棟管理です。担当医として入院患者さんのプロブレムを挙げて介入し、退院調整まで責任を持って行います。研修医1年目で「見たことある」経験を「対応・解決できる」へ移行させる時期と言えます。

    • 6:00~ 朝の時間(プレラウンド、救急新患、レクチャー)

      内科の朝は担当患者さんの把握から始まります。科や時期にもよりますが20名前後の患者さんを担当します。当 直の先生からの申し送り、カルテを確認し患者さんへ会いに行きます。挨拶をして元気な顔をみたり、新たなプロブ レムを見つけて追加の検査をオーダしたりします。救急室で新しい入院の確認をしますが、commonな疾患から各 科専門領域疾患まで入院症例は非常に多彩です。研修医1年目の先生と協力し問診と診察を行います。

    • 7:30~ カンファレンス/レクチャー

      勉強会の内容は研修医による症例発表や、上級医および外部講師のレク チャーなどバラエティに富み活気溢れる熱い時間です。終了後は9時からの回診 に向けて血液検査結果などの最終確認です。

    • 9:00~ 回診

      カルテ回診→ベッドサイド診の順です。上級医の先生方は皆さん知識と情熱に 溢れ、プレゼンの形式や治療方針についてフィードバックだけでなく、専門的な疾患についてもその場でショートレクチャーをして下さります。各専門家の先生方にご指導いただけるこの時間はは非常に勉強になります。ベッドサイド回診では、上級医の先生方の診察を見ることができます。知らなかった所見の取り方を教えてもらえたり、毎回新しく学ぶことがあります。

    • 12:00~ 病棟業務

      朝の回診を終えた後は処方や点滴の変更、関節や腹水の穿刺などの手技、上級医指導の下でCVや胸水アスピレーション挿入などを行います。また、退院調整のため紹介状を記載し患者家族の方や地域連携室との相談や情報交換も行います。

    • 外来

      週に1回は外来診療にも参加します。当院救急外来や近医からの精査依頼、検診異常の新患など多彩な症例を経験することができます。頭痛、胸痛、腹痛、関節痛、頚部腫瘤、手足のしびれ、浮腫、食思不振、血液検査異常などあらゆるプロブレムに対して問診、診察を丁寧に行い鑑別を挙げた上で精査を行います。指導陣も手厚く、全症例プレゼンを行いフィードバックを頂き治療介入します。

    • 17:00~ 当直

      不安定だったり特別な対応が必要な患者さんは当直への申し送りを行います。その後は業務は一旦終了です。当直の日は病棟患者さんの対応を行います。

  • 1年目へのフィードバック
    病棟管理にあたってわからないことを指導医に教わったり、文献を引いたりして知識が増えていきますが、後輩や学生への指導も重要任務です。教えることで知識の整理ができたり、教えるために文献を調べることで自分自身の成長にも繋がっていることを実感します。中部病院伝統の屋根瓦方式の良いところだと思います。

    • 6:00~ 朝の時間/回診

      外科は日中手術があるため回診は朝6時に行います(2グループあり隔日)。それまでに担当患者の把握が必要であるため早めに病棟へ向かいます。症例は多 彩で、悪性腫瘍の術前術後の管理、褥瘡や熱傷などの軟部組織疾患、虫垂炎・胆嚢炎・憩室炎・腸閉塞のような急性腹症、外傷などがあります。ひとりひとりの創部所見、疼痛、食事内容や摂取量、尿量、体重、ドレーン排液量や性状を確認します。指導医に患者さんの状態をプレゼンテーションし非常に勉強になるフィードバックを受けることができます。ベッドサイドでは実際の創を一緒に見て評価や処置の方法を指導医から学びます。

    • 7:30〜 カンファレンス

      カルテ回診→ベッドサイド診の順です。上級医の先生方は皆さん知識と情熱に溢れ、プレゼンの形式や治療方針についてフィードバックだけでなく、専門的な疾患についてもその場でショートレクチャーをして下さります。各専門家の先生方にご指導いただけるこの時間はは非常に勉強になります。ベッドサイド回診では、上級医の先生方の診察を見ることができます。知らなかった所見の取り方を教えてもらえたり、毎回新しく学ぶことがあります。

    • 9:00~ 病棟業務

      カンファレンス終了後、指導医・専攻医は手術や外来へ向かうため病棟業務を任されます。業務開始前に各主治医と念入りに方針の確認を行い、食事や点滴速度を変更したり、ドレーンやステイプラを抜去します。病棟患者の腹痛対応や熱傷の創部ケアなども行います。問題解決に悩んだときは、専攻医が気軽に相談にのってくれます。こまめにチームで患者さんの情報を共有し、治療していくことでチームワークが高まっていくのを感じます。日中の救急や他科からのコンサルテーションの初期対応も行います。

    • 外来

      抜糸や創部への軟膏処置、症候性胆石症の手術適応お よび日程調整などを行います。

    • 手術/手技

      外科コース以外の研修医も、術式の理解があり、自主的に手技の練習を行い助手として経験を積んでいる者は、希望があれば上級医指導の下に手術に入ります。

    • 17:00〜 当直

      当直の研修医1年目からの病棟対応の相談と、救急外来からのコンサルトを担当します。病棟対応と救急室で裂創の縫合と骨折の固定、交通外傷の対応をしていくことでマルチタスクをこなす能力が成長します。緊急手術に入り気づけば朝ということも珍しくありません。乗り超える度に出来ることが増え、成長していくことを実感できます。

研修医の声

初期研修医1年 プライマリケアコース
市野 翔一
中部病院の研修で最も魅力的なことは何だと思いますか?救急外来での圧倒的症例数。 鳴り響くピッチを片手に病棟を駆け抜ける各科の当直。はたまた、ハイレベルなアセスメントを求められる日常業務。これらはもちろん魅力的ですが、さらに魅力的なのはここに集まる仲間の志の高さです。当院の研修はプライマリケアコース、内科コース、外科コース、救急コース、産婦人科コース、小児科コースの計6つのコースに総勢28 名が属する大所帯です。
当院では様々な夢を持つ同期が集まり、各々の夢に向かって日々研鑽を積んでいます。
仕事が早く終わった日には研修医寮の共同スペースで酒を酌み交わし、夢を語り合うことも しばしばあります。将来離島に行き地域医療を極めたい者、アメリカへ行き最先端の技術を 持った外科医になりたい者、様々な鑑別をあげ難解な症例を診断していきたい者など、多種 多様な志を持った仲間がたくさんいます。そんな彼らと夢を語っていると、あっという間に 夜が明けてしまいます。研修が始まってから早2 ヶ月、その圧倒的業務の多さからうまく いかないこともたくさんあります。アセスメントが不十分で『自分は患者さんの役に立てて いるのか』と落ち込むこと、経験が少なく自分の目の前で急変した人がいても体が動かなか ったこと。そんな時にうなだれながら廊下を歩いているとそこには業務に励む同期の姿が。 研修医の人数が多いため、どこに行っても必死に頑張っている同期の姿をみることができ、 『落ち込んでいる暇はない、頑張ろう』と感じさせてくれます。最終的なゴールは違うかも しれないけど向く方向は同じ。様々な夢を持った仲間と出会い、お互い支え合いながら全力 で突っ走ることができる。それが当院の1 番の魅力だと思います。

初期研修医 2年目 外科コース
斎藤 知佳
沖縄県立中部病院というと症例数が多い、忙しくて寝る暇がない、家に帰れない、救急がすごい、有名な先生が多い等々のイメージがあるかもしれません。私も学生時代に当院に見学に来たとき、研修医の働きぶりに非常に圧倒されました。
皆さんは研修期間中に何を求めていますか?当院の研修の魅力は『主役が研修医』ということです。これを聞くと、「今まで学生だったのに一人で何もかもしなければならないのか」と不安に思われるかもしれません。でも、安心してください。大丈夫。
初期研修の看板でもある救急を例にあげると、『1000例ルール』というものがあります。
救急で経験する最初の1000例は、風邪、中耳炎、腸炎などの軽症例から大動脈解離、脳出血、緊張性気胸などの緊急疾患まで全症例自分が見た患者さんは上級医に報告しなければなりません。言い換えると、上級医と相談、一緒に診察し、わからないことがあればその場でフィードバックをもらうことができます。消化しきれないほどの指導をもらうことが日常茶飯事です。 また、これだけにとどまらず業務が終わった後も振り返りがあり、一日の反省とその時に取るべきだった対応等をしっかり指導していただくことができます。
たしかに当院の研修は楽ではありません。しかし、それに見合うだけの成長を保証します。是非、私達と一緒に切磋琢磨しながら研修生活を過ごしましょう。皆さんの強い意志をお待ちしております。